藤井聡太の表情は「もう終わっちゃうの？」と…激闘の最終盤で一瞬の「詰み」を見逃さなかった“規格外の読み”（文春オンライン） - Yahoo!ニュース
こんにちは。今回は、9月12日に行われた王座戦第2局の感想を書きたいと思います。この対局は、永瀬拓矢王座が先手番で藤井聡太竜王・名人に挑んだ一局で、永瀬が勝利してシリーズを1-1のタイに戻しました。この一局は、藤井の右玉に対する永瀬の捨て身の攻めが見どころでした。
まず、序盤から中盤にかけては、角換わり右桂速攻という珍しい戦型になりました。これは、4日前に行われた永瀬と斎藤慎太郎八段の順位戦で永瀬が採用した戦法で、斎藤に圧勝したものです。藤井は、斎藤とは違って手堅く守りを選びましたが、それでも永瀬の攻めが止まりませんでした。永瀬は、駒を次々に打ち込んで藤井の玉を追い詰めていきました。
そして、終盤になって、永瀬が驚きの一手を指しました。それは、自玉の前にある金を捨てて藤井の玉に詰めろをかけるという手でした。この手には、私も驚きましたが、永瀬はこの手を指すために、前の手で自玉の守りを削る手を指していたのです。つまり、永瀬は自玉の危険を顧みずに、藤井の玉に決め手を狙っていたのです。この手には、藤井も対処できずに逆転負けを喫しました。
この一局は、永瀬の勇気と執念が光った一局でした。藤井は、右玉を採用して永瀬の速攻に対処しようとしましたが、永瀬の攻めが予想以上に強烈だったのです。永瀬は、八冠に挑む藤井に勝つために、自玉の安全を捨てて攻めに徹しました。これは、永瀬の強い意志の表れだと思います。永瀬は、藤井に対して、何も恐れないという姿勢を見せました。
この一局は、王座戦の行方を大きく左右する一局になったと思います。藤井は、初戦に勝って有利に立っていましたが、永瀬に追いつかれて再び互角になりました。永瀬は、藤井に対する自信を得たと思います。藤井は、永瀬の攻めに対する対策を考えなければなりません。次の第3局は、どちらが勝ってもおかしくない熱戦になるでしょう。私は、両者の激闘を楽しみにしています。
