なぜ古賀紗理那は第４セット以降ベンチだったのか？ 「コンディションは全然悪くない」主将を“重要局面”で外した理由【女子バレー】（THE DIGEST） - Yahoo!ニュース
パリ五輪出場権をかけた日本女子バレーボールチームの戦いは、惜しくもブラジルに敗れて終わりました。しかし、この試合で話題になったのは、日本の主将であり、チームの得点源でもある古賀紗理那が第４セットからベンチに下がったことです。これは眞鍋政義監督の戦術的な判断だったのでしょうか？それとも、古賀のコンディションが悪かったのでしょうか？
試合後の会見で、古賀は「コンディションは全然悪くないです。監督に聞いてください」と答えました。一方、眞鍋監督は「試合中にリアルタイムで数値（データ）が入ってくるんですが、決定率、効果率、サーブレシーブの返球率を見ながら交代しています」と説明しました。そして、「（古賀は）スパイク決定率もかなり下がってきたので交代しました」と回答しました。
眞鍋監督の采配は、データに基づいた冷静なものだったと言えます。しかし、それは同時に、チームの精神的な支柱である古賀を信頼していないというメッセージにもなりかねません。古賀はチームのキャプテンとして、他の選手に声をかけたり、励ましたりする役割も担っていました。その古賀をベンチに下げることで、チームの士気や結束力に影響が出た可能性もあります。
また、古賀は第３セットまでに18得点をあげていました。これは両チーム最多の得点でした。古賀は攻撃だけでなく、守備やサーブでもチームに貢献していました。その古賀を交代させることで、チームの攻撃力やバランスにも影響が出た可能性もあります。
眞鍋監督の采配は、勝負に出たという見方もできます。しかし、それは同時に、チームの主力選手を信じて戦うという姿勢を欠いたという見方もできます。結果的に、日本はブラジルに敗れて、パリ五輪出場権を逃しました。眞鍋監督の采配は、日本女子バレーの歴史に残る驚きのものとなりましたが、それは必ずしも良い意味での驚きではありませんでした。
