藤井聡太竜王・名人と豊島将之九段の第71期王座戦挑戦者決定戦が関西将棋会館で行われ、本局の勝者が永瀬拓矢王座との五番勝負に挑戦することになることがわかります。藤井聡太は先手になり、いつも通り角換わりに進むかと思いきや、後手の豊島将之が変化した。角道を開けず、飛車先交換を甘受し、雁木に組んだのだ。豊島将之はお～いお茶杯第63期王位戦七番勝負で藤井聡太に敗れてから変わった。
ずっと断っていたと言われる菅井竜也八段とのVSなど、対人の研究会を復活させた。先手では2年ぶりに矢倉を採用し、12年ぶりに三間飛車に振った。後手でも2年ぶりに横歩取りに誘導した。藤井聡太は時間を使って41手で右四間飛車に構えて、攻撃を開始する。豊島将之も8筋に歩を垂らし、ジャブを放ちつつ防戦。藤井聡太は角を切って銀2枚を手にすると、自陣の銀は見捨て、飛車を成って王手する。距離を詰めてパンチを打ってくる藤井聡太に対して、豊島将之も持ち駒を打ってガードを固めることはせず、玉を上がって入玉を目指しはじめる。
