藤井聡太は、これまでタイトルを失うことなく7冠を保持し続けてきました。彼の防衛力は、昨年挑戦した棋士たちの証言から紐解かれます。
2022年6月3日、永瀬拓矢が挑戦した棋聖戦第1局は、2度の千日手から再開された3度目の対局から始まりました。藤井は角換わりに誘導し、定跡形に進みました。
永瀬は用意の手を見せ、藤井に難解な3択を突きつけ、結果的にミスを誘いました。この勝利には、2回目のナゾに満ちた千日手が大きく影響していました。
永瀬は「開幕局は振り駒なので先後が決まっていません。
1度目の指し直し局では私が先手になりましたが、後手番ほどの準備がなかった」と明かしています。
