「岡田監督の温情采配が阪神の連勝に火をつける」
なぜ阪神の岡田監督は同点の7回一死満塁で伊藤将司に代打を出さなかったのか…8連勝でマジックを「5」に減らした裏にある“温情采配”の理由とは?(RONSPO) - Yahoo!ニュース
阪神は10日、甲子園で広島との首位攻防戦に5-1で勝利し、8連勝を飾りました。マジックナンバーも5に減らし、セ・リーグ優勝に王手をかけました。この試合の立役者は、8回3安打1失点と好投した先発の伊藤将司投手です。伊藤投手は10勝目を挙げ、村上頌樹投手、大竹耕太郎投手に続いて2桁勝利を達成しました。
しかし、伊藤投手の10勝目は、岡田彰布監督の温情采配がなければなりませんでした。7回裏、1-1の同点で一死満塁のチャンスが訪れたとき、岡田監督は伊藤投手に代打を送らず、そのまま打席に立たせました。伊藤投手は併殺打に倒れましたが、岡田監督は「(伊藤が)『最後までいかして下さい』と言うから『もうお前で決めて来い』と言うたんや」と語りました。伊藤投手はその裏のピッチングで応え、広島の強打者を三者凡退に抑えて流れを作りました。
そして8回裏、再び一死満塁となったとき、岡田監督は代打・糸原健斗選手を送りました。糸原選手は高めのスライダーをセンター前へ運び、2点タイムリーを放ちました。これが決勝点となりました。岡田監督は「いい時に打つ」と糸原選手の一打を称えました。さらに木浪聖也選手も2点タイムリーを放ち、5-1とリードを広げました。9回は岩貞祐太投手が締めて試合終了です。
岡田監督はこの試合で何度も神采配を見せました。7回裏の伊藤投手の続投はもちろんですが、その前にも代走・島田海吏選手を送っておきながら、8回裏では代打・糸原選手を起用するというカモフラージュもありました。また、7回表では近本光司選手がセンターからライトへ守備位置を変えており、これがマクブルーム選手の右中間への飛球を好捕することにつながりました。
岡田監督は選手の個人記録や気持ちを大事にする指揮官です。それがチームワークや士気を高めることになっています。阪神は広島との直接対決で3連勝し、優勝へ大きく前進しました。岡田監督は「新井カープに負けない」と予告しています。阪神ファンは期待していいでしょう。岡田野球はまだまだ続きます。