こんにちは。今回は、中古車販売大手のビッグモーターが直面している危機についてお話ししたいと思います。
ビッグモーターは、過去に多数の不正行為を行ってきました。例えば、
車検証の偽造や改ざん
事故歴や走行距離の隠蔽
顧客からの返品やクレームの拒否
契約書の紛失や破棄 などです。これらの不正は、消費者庁や警察による捜査や摘発を受けてきましたが、根絶されることはありませんでした。
また、ビッグモーターは、自社の利益を優先するあまり、従業員に対しても理不尽な扱いをしてきました。例えば、
髪の毛の色や昼食の時間など些細な理由で解雇する
転勤を拒否すると退職を迫る
退職金や解雇予告手当を支払わない
本部から圧力をかけて自主退職として処理する2 などです。これらの不当解雇は、水戸地裁によって認められた判決が出たことで明らかになりましたが、その被害者は数千人にも上ると見られています。
このように、ビッグモーターは消費者や従業員を騙し続けてきましたが、ついにその限界が来たようです。メガバンク３行をはじめとする銀行団が、ビッグモーターからの借入金90億円の借り換え要請を拒否したことで、資金繰りが悪化し、経営破綻の可能性が高まっています。3また、販売台数も急落し、在庫処分やリストラなどの苦肉の策に追い込まれています。
ビッグモーターの経営陣は、この危機に対してどう責任を取るのでしょうか。前社長の兼重宏行氏と前副社長で息子の宏一氏は、７月に社長を辞任しましたが、今も資産管理会社を通じてビッグモーターの筆頭株主です。4彼らは自分たちの資産を切り崩してでも、被害者たちに賠償すべきだと思います。しかし、現在の法律ではその責任を追及できないのが残念です。
ビッグモーターは日本最大級の中古車販売企業ですが、その裏では多くの不正と不当解雇が行われてきました。その結果、銀行団から制裁を受けて経営危機に陥っています。この事件は、中古車業界だけでなく、日本全体にとって大きな問題です。消費者や従業員の権利を守るために、法的な対策や監視が必要だと思います。ビッグモーターの今後の動向に注目していきたいと思います。
