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ビッグモーターの不正問題、その背景と影響

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こんにちは、今日は最近話題になっているビッグモーターの不正問題について書きたいと思います。ビッグモーターというのは中古車販売・買取会社で、全国に約200店舗を展開しています。この会社が何をしたかというと、自分たちが買い取った中古車にわざと傷やへこみをつけて、損害保険金を不正に請求していたのです。しかも、この不正は10年以上前から続いており、自動車保険全体に大きな影響を与えています。

この問題が発覚したのは今年の7月です。国土交通省がビッグモーターの店舗を抜き打ちで調査したところ、不正な保険金請求の証拠が見つかりました。その後、ビッグモーターは兼重宏行社長と息子である副社長が辞任し、会見で謝罪しました。しかし、その会見は現場への責任を問うものが多く、元社長の対応のまずさが指摘されました。例えば、「(店舗が道路から見えやすくなるように)街路樹に除草剤を撒いたのではないか」という疑惑に対して、「現在はしてない」と答えたり、「(不正を)止めることができなかった」と言ったりしました。これらの発言は、過去にも除草剤を使っていたことや、不正を黙認していたことを暗に認めているように聞こえます。

実際に、後になって複数の店舗でここ数年も除草剤を使った可能性が高いと認めることになりました。特に、石川県かほく市にある商業施設「イオン」の敷地内にテナントとして出店しているビッグモーターでは、店舗前にあった植え込みがコンクリートで舗装されていたことが分かりました。舗装されたところは共有部分で、ビッグモーターに貸している土地ではありません。イオンはビッグモーターに事実確認を求め、場合によっては法的処置も含めて対応するとしています。他にも行政からもさまざまに調査されており、ビッグモーターには国交省の事情聴取や、抜き打ちの立ち入り検査などもおこなわれています。

では、なぜビッグモーターはここまで不正が立て続けに起きたのでしょうか? 情報社会学が専門の城西大学 助教・塚越健司さんによると、ビッグモーターの経営方針や社風が大きく影響しているということです。ビッグモーターは「売上第一主義」であり、店舗ごとに高い目標を課していました。そのため、店舗の従業員は保険金請求を不正にすることで売上を稼ごうとしたのです。また、ビッグモーターは「トップダウン」の組織であり、社長や副社長が強い権力を持っていました。そのため、現場の声が上に届かず、不正を止めることができなかったのです。

このように、ビッグモーターの不正問題は、単なる個別の事件ではなく、その背景には経営方針や社風などの深刻な問題があります。また、この問題は自動車保険全体に与えた影響も無視できません。損害保険料率算出機構は8月5日(土)までに、ビッグモーターによる保険金不正請求が自動車保険全体に与えた影響を精査する方針を明らかにしました。この結果によっては、自動車保険の料率が変わる可能性もあります。私たちはこの問題に関心を持ち、今後の動向を注視していく必要があると思います。