ビッグモーターの不正請求問題で揺れる中古車市場
ビッグモーターは自動車損害保険の不正請求問題の責任を取り、創業者の兼重宏行氏と息子の兼重宏一副社長が辞任しました。
しかし、大株主であることは変わりなく、今後、どのように同社と関わっていくかが明確になっていません。損害保険会社との関わりも不透明で、27日には宏一氏が2011年4月から1年あまり、ビッグモーターに37人の社員を出向させていた『損害保険ジャパン』の前身の企業に在籍していたことが報じられました。
不正発覚で、ビッグモーターの顧客離れが進む可能性もあります。全国で300店舗以上を展開し、グループ全体の売り上げが7000億円を超えていましたが、今後はかなりの業績悪化が見込まれそうです。
販売はもとより、整備依頼の客が激減したという声も聞きます。そうなると、展示車をオークションなどで流通させて現金化することになるでしょう。中古車販売業界では、ビッグモーターから流れ出た車がオークションに流れ出したら中古車の当たりハズレが増えそうだという不安の声も寄せられています。