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ビッグモーターの不正、内部告発者が初めて語る

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news.yahoo.co.jp

こんにちは。今日は、中古車販売業界で大きな話題となっているビッグモーターの不正問題について、内部告発者の声を紹介したいと思います。

ビッグモーターと言えば、全国に約200店舗を展開し、年間約10万台もの中古車を販売する業界最大手の会社です。しかし、昨年から不正行為が次々と発覚し、社会的な信用を失っています。

不正行為には、車を故意に損傷して修理費用を水増しする「ハンマー作業」や「キズ作り」、車検証やナンバープレートを偽造する「書き換え」、事故歴や走行距離を隠す「改ざん」などが含まれます。これらの不正行為は全国の工場で横行しており、消費者や取引先に多大な被害を与えています。

実は、これらの不正行為の一部は昨年1月に、ビッグモーター前社長にしてオーナーである兼重宏行氏(71)のおいである塗装作業員が社内で告発していたのです。同氏は兼重社長の長兄の息子にあたります。高校を卒業後、板金店を経て、叔父の会社に入社しました。一旦転職するも、再びビッグモーターに戻ってきました。

同氏は取材に応じるのがこれが初めてだと言います。彼はどうして内部告発をしたのでしょうか?

「僕は塗装作業員として酒々井店の工場に勤めていました。そこで、工場長から車を損傷するように指示されることがありました。例えば、ハンマーでドアやフェンダーを叩いたり、キズを付けたりするんです。それは営業成績を上げるためにやっていたんです。修理費用を水増しして、利益を出すためですね。」

「でも、僕はそれが間違っていると思っていました。車を壊すなんて、板金屋としてのプライドもありませんし、消費者に対しても不正です。他の作業員も同じように思っていました。だから、僕は社長や副社長に直接電話して、この事実を伝えました。」

「社長は板金のことがわからないので、不正かどうか判断がつかなかったのは事実だと思います。ただ“知らなかった”はないだろうとは思いましたけどね……。社長は僕の話を聞いて、工場長に確認すると言って切りました。でも、その後何も変わりませんでした。工場長は僕に対して嫌がらせをしたり、脅したりしました。僕は仕事ができなくなってしまいました。」

「副社長も僕の話を聞いてくれましたが、結局何もしなかったんです。副社長は不正行為に加担していたんですね。後になってわかりましたが、副社長は車検証やナンバープレートの偽造もやっていたんです。それで逮捕されましたからね。」

「僕は内部告発したことで、会社から追い出されるような目にあいました。でも、僕は正しいことをしたと思っています。不正行為は許されないことですからね。」

おいの内部告発は、ビッグモーターの特別調査委員会が提出した「調査報告書」でも明らかになっていますが、その告発は黙殺されてしまったのです。

報告書では、「社長は真偽を真摯に調査する姿勢を見せなかった」「結局、告発を契機として不適切な行為に関する実態調査が実施されることはなく、その後も全国の工場において、不適切な行為が継続された」「結果的には告発をもみ消したと言わざるを得ない」と断罪しています。