がん細胞がぷちぷち壊れていく…人類の希望「光免疫療法」発見の瞬間「がんを光らせる実験のはずがまさかの結末に」（集英社オンライン） - Yahoo!ニュース
こんにちは、医療に関心のある皆さん。今日は、最近話題になっている光免疫療法というがん治療法について紹介したいと思います。光免疫療法とは、がん細胞に特異的に結合する物質に光を当てることで、がん細胞を破壊するという画期的な治療法です。この治療法は、2020年9月に厚生労働省から正式に承認を受け、楽天メディカルが普及に尽力しています。およそ9割のがんに効くと期待されており、副作用も少ないという優れた特徴を持っています。
では、この治療法はどのようにして生まれたのでしょうか。その誕生秘話を、『がんの消滅：天才医師が挑む光免疫療法』という本から紹介します。この本は、光免疫療法の開発者である小林久隆医師の半生と研究の軌跡を追ったものです。小林医師は、東京大学医学部を卒業後、米国国立衛生研究所（NIH）の主任研究員として、がんの分子イメージングという分野に取り組んでいました。がんの分子イメージングとは、がん細胞を可視化する研究です。外科手術の際に、がん細胞だけを光らせて取り除くことができれば、がんの再発や転移を防ぐことができると考えられていました。
しかし、2009年5月、小林医師の実験室で奇妙な現象が起きました。がん細胞に結合する物質に赤外線を当てると、がん細胞がぷちぷち壊れていくのです。これは、小林医師が当初目指していた目的とは全く違うものでした。がん細胞を光らせるだけでなく、がん細胞を破壊することができるということは、驚くべき発見でした。小林医師は、この現象をさらに検証し、光免疫療法という新しいがん治療法を確立しました。光免疫療法は、がん細胞を破壊するだけでなく、免疫系を活性化させてがんを撃退する効果もあることがわかりました。これは、がんの本質に迫る画期的な治療法であると言えます。
この本は、小林医師の研究の詳細や苦労、成功や挫折、そして夢や希望を描いたものです。光免疫療法の開発には、多くの人々の協力や支援が必要でした。特に、楽天の三木谷浩史社長は、小林医師の研究に深い関心を持ち、楽天メディカルを設立して光免疫療法の普及に力を注いでいます。この本は、医学の最前線で活躍する人々の情熱や挑戦を伝えるとともに、がんという複雑怪奇な病に立ち向かう人々の勇気や希望を感じさせるものです。がんに関心のある方はぜひ読んでみてください。光免疫療法の可能性に驚くと思います。
以上、光免疫療法というがん治療法の誕生秘話を紹介しました。
