江川卓氏 「ヤクルトは死球が多い」の厳しい批判にひとこと「投手出身の監督さんの場合は…」（スポニチアネックス） - Yahoo!ニュース
こんにちは。今日はプロ野球の話題を取り上げたいと思います。先日、ヤクルトと阪神の試合で、阪神の近本が右脇腹に死球を受ける場面がありました。この死球問題について、元巨人の江川卓氏が自身のYouTubeでコメントしていました。江川氏は、投手と打者の両方の立場から分析しており、非常に興味深い内容だったので、ここで紹介したいと思います。
まず、江川氏は、近本に当たったボールがシュートだったことを指摘しました。シュートというのは、右打者に対してインコースに曲がる変化球です。江川氏は、「あれだけいい打者に対し、左投手は（インコースに）シュートをかけないと打たれる」と言っています。つまり、投手はインコースを攻めなければならないということです。
しかし、打者目線ではスライダーとシュートは同じポイントから曲がります。スライダーはアウトコースに曲がりますが、シュートはインコースに曲がります。そのため、打者はどちらの変化球か判断するまで待たなければなりません。しかし、「（打者は）よけるのが難しい。（投手は）ギリギリ投げないと阪神は抑えられない」と江川氏は述べています。つまり、打者は反応する時間が少なく、投手もギリギリのラインを狙わなければならないということです。
このように、投手と打者の立場から見ると、死球問題は非常に難しいものです。さらに、江川氏は阪神・岡田監督とヤクルト・高津監督の意見が対立する要因にもなっている野手出身と投手出身の違いを指摘しています。岡田監督は野手出身で、死球に対して厳しい態度をとっています。一方、高津監督は投手出身で、死球に対して寛容な態度をとっています。このように、監督の経歴も死球問題の見方に影響していると言えます。
最後に、江川氏は近本の早期回復を願いつつ、狙って当ててくる投手は目線で分かると言っています。江川氏は自身も投手として活躍した経験がありますが、故意に打者を狙ったことはないと言っています。また、近本も死球を受けた後、怒りを見せなかったことからも、今回の場合は故意ではなかったと江川氏は主張しています。
私は、江川氏のコメントに大いに共感しました。死球問題は一見すると単純なようですが、実際には投手と打者の勝負の中で起こる複雑な現象です。そのため、一方的に非難するのではなく、両者の立場を理解しようとする姿勢が必要だと思います。もちろん、故意に打者を狙う投手は許されませんが、そうでない場合は事故として受け入れるべきだと思います。死球問題に関する皆さんのご意見もお聞かせください。
