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中国で「国民感情」を傷つける服装や発言を禁止する法改正案が論争に3

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「中華民族の感情を損なう」服装を禁止、中国が法改正案(BBC News) - Yahoo!ニュース

こんにちは。今日は中国で話題になっている法改正案についてお伝えします。

中国では、治安管理処罰法という法律があります。これは、刑事事件ではないけれども社会秩序を乱すような行為に対して、罰金や拘束などの処罰を科すことができる法律です。例えば、公共の場で暴力を振るったり、騒音を出したり、不法占拠したりするような行為が対象になります。

この法律は1986年に制定されて以来、ほとんど変わっていませんでした。しかし、最近、中国当局はこの法律を改正する案を公表しました。1その中には、驚くべき内容が含まれています。

それは、「中華民族の精神に悪影響を与えたり、感情を傷つけたりする」衣服やシンボルを身につけたり、他人に身につけさせたりした人について、最大で15日間拘束され、5000元(約10万円)以下の罰金を科される可能性があるとする条項です。5同様の影響を引き起こす記事を作成・流布したり、発言をしたりした人についても、同じように処罰される可能性があるとしています。

また、「地域の英雄や殉教者らの名前を侮辱・中傷・侵害」することや、記念像を破壊することも禁じています。

これらの条項は、中国国民の感情や精神を守るために必要だという考えから出てきたものです。しかし、問題は、「感情や精神」がどういうものか、どういう基準で判断するかが明確にされていないことです。

例えば、「中華民族の感情」は誰が代表しているのでしょうか? 政府や共産党? それとも一般の人々? そして、「感情」は客観的に測定できるものなのでしょうか? 人によって感じ方は違うのではないでしょうか?

また、「精神」は何を指すのでしょうか? 中華文化愛国心社会主義? それらは固定的なものなのでしょうか? 時代や状況によって変化しないのでしょうか?

さらに、「悪影響」や「傷つける」はどの程度のものなのでしょうか? 軽微なものも含まれるのでしょうか? それによってどんな害が生じるのでしょうか?

これらの疑問は、インターネットや法律の専門家からも提起されています。改正案の表現はあいまいで、権力の乱用を招きかねないと批判しています。実際に、過去には日本の着物を着ていた女性が拘束されたり、虹の柄の服を着ていた人たちが入場を拒否されたりするような事例がありました。

このように、改正案は国民の感情や精神を守るという名目で、服装や発言などに対する規制を強化しようとしています。