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静岡県知事の不信任決議案、1票差で否決される

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こんにちは。今回は、静岡県知事の川勝平太氏に対する不信任決議案についてお話ししたいと思います。

不信任決議案とは、知事や首長が県民や市民の信頼を失ったと判断した場合に、議会が提出することができる法的拘束力のある決議案です。可決されると、知事や首長は失職するか、議会を解散するかの選択を迫られます。

静岡県では、川勝知事が2021年10月に行われた参院補選の応援演説で、自身が支援した候補と対立する自民党公認候補が首長を務めていた御殿場市について、「コシヒカリしかない」と発言しました。これは、御殿場市の特産品や観光資源を軽視するような発言と受け取られ、県内外から批判が集まりました。

その後、川勝知事は自らにペナルティーを科すとして、給料や期末手当計約440万円を返上すると表明しましたが、一度受け取った給料などの返上は寄付行為にあたるとして認められないことが判明しました。しかし、給料返上に必要な条例案を「辞職を求める議会に給与返上は受け入れられない」として議会に提案せず、2021年12月に満額を受給しました。その後も条例案を提案してこなかったことが、今月3日の所得公開で明らかになりました。

この一連の対応に対して、県議会最大会派である自民改革会議は、「言行不一致」や「県民への説明責任の欠如」などを理由に、12日深夜に川勝知事に対する不信任決議案を本会議に提出しました。これは、静岡県政史上50年ぶりで戦後2例目のことです。

採決では、可決に必要な51票に1票満たず、否決されました。賛成票は50票で反対票は18票でした。反対票を投じたのは、「ふじのくに県民クラブ」所属の18人の議員です。この会派は川勝知事を全面的に支持する会派であり、田口章会長は「時系列に並べれば(知事の行動や発言は)なんら矛盾しているわけではない」と討論しました。

しかし、自民改革会議や公明党、無所属の議員は、「全議員の4分の3近くが『川勝NO』を示した事実は重い」と受け止めており、今後も辞職を求めるとしています。川勝知事は「職務に専念する。決意に変わりはない」と答えていますが、4期目の任期を今月折り返した川勝県政に対する対立は深まる一方です。

この不信任決議案の提出と否決は、静岡県政にどのような影響を与えるのでしょうか。川勝知事は、リニア中央新幹線や熱海土石流などの重要な課題に対して、県民や自治体との連携や説明を十分に行えるのでしょうか。議会は、県民の生活に関わる問題を議論する場として、本来の役割を果たせるのでしょうか。静岡県政の行方に注目が集まります。