2023年5月31日に都内で開かれた「リニアの早期実現を目指す期成同盟会」に、静岡県の川勝平太知事が初めて参加しました。会合に出席した静岡県以外の知事からは、静岡工区の未着工がリニアの開業を遅らせていることに強い危機感が示されました。愛知県の大村秀章知事は「英知を結集させ、1日も早くよりよい解決策を見いだして進めてもらいたい」と述べ、長野県の阿部守一知事は「静岡工区が止まっているのが最大の課題だ」と述べました。また、三重県の一見勝之知事は「名古屋以東の工事によって名古屋以西の工事が遅れることは避けてほしい」と述べ、山梨県の長崎幸太郎知事は「関係者間の協議が整い、速やかに静岡工区が着工されることを強く期待したい」と述べました。
川勝知事は、「静岡県は一貫してリニアに賛成している。トンネルの工事で生じる水と掘削された土の問題を解決すれば、なんの支障もない」と述べました。しかし、彼は実現不可能な要求をしており、それがクリアされればリニアを推進しましょうという立場を取っています。つまり、リニア工事は川勝知事が知事の座にとどまる限り永遠に着工することなどムリだということです。
会合では、静岡県が着工を認めていない工区について国やJR東海が水資源や自然環境への影響を抑えながら早期に着工することなどを求める決議を採択されることになりました。
