川勝平太知事に対する批判ツイートが多数表示される中、静岡県内だけが着工できていないリニア中央新幹線について、静岡県と後世にも語られるような邪魔をしたのは川勝知事だという批判が出ています。
しかし、地元紙の静岡新聞は真っ向から否定し、記事は川勝知事の姿勢を支持しています。リニアの開業が遅れているのは、JR東海と静岡県が“水”の問題を巡って協議を続けているからです。全体を3つのラウンドに分割すると分かりやすいでしょう。
第1ラウンドは「静岡県内でリニアのトンネルが完成すると、大井川の水は減るのか、減らないのか」という問題。第2ラウンドは「トンネルの工事期間中の一部期間（約10ヵ月と想定）において、静岡県の地下水が山梨県側に流れ出てしまう。これをどうやって静岡県に戻すか」という問題。
そして第3ラウンドは「山梨県内のトンネル工事を行う際、ボーリングを使って基礎的な調査を行う必要がある。穴の直径は最大で35センチ、最小で12センチ程度。その際に山梨県内に湧き出る地下水を静岡県は静岡県の地下水だと主張しているが、これをどうするか」という問題です。
