リニア新幹線の工事を巡り、静岡県と山梨県が対立しています。静岡県は、JR東海が山梨県との県境付近で行っているボーリング調査を中止するよう求めています。静岡側の地下水が山梨側に流出するおそれがあるためです。
しかし、山梨県知事は、静岡県が主張する「山梨県内の湧水を静岡県のもの」という主張について、「おかしな議論」と批判しています。長崎幸太郎知事は、地元を流れる富士川を例にあげて、静岡県の言い分を批判しました。富士川は長野・山梨の県境付近を源流にして、山梨県内を流れ静岡県の駿河湾にそそぐ。
長崎知事は、「源泉、元々の出どころによって、「どこどこの水だ」という話になるのであれば、例えば、富士川の水は山梨県と長野県に源泉を発している訳ですが、それが川になって静岡県にも流れて行くわけですが、それが山梨県と長野県の水になるのでしょうか。こういう話だと思います」と述べました。
この問題は今後も注目されることでしょう。