こんにちは、テレビ朝日の玉川徹です。今日は、話題になっている市川猿之助容疑者の自殺ほう助事件について、私の見解をお伝えしたいと思います。
まず、この事件の概要をおさらいしましょう。市川猿之助容疑者は、歌舞伎俳優として活躍する一方で、両親の介護をしていました。しかし、今年５月１８日に自宅で両親が倒れているのが発見され、死亡が確認されました。その後の捜査で、猿之助容疑者は両親に睡眠導入剤を飲ませたり、ビニール袋をかぶせたりして自殺を手助けしたという趣旨の供述をしていることが明らかになりました。そして、６月に母親への自殺ほう助の疑いで逮捕され、１８日には父親への自殺ほう助の疑いで再逮捕されました。
この事件は、多くの人々に衝撃を与えました。なぜなら、市川猿之助容疑者は、歌舞伎界の名門でありながらも、両親と仲良く暮らしており、介護も積極的に行っていたというイメージがあったからです。また、両親も歌舞伎俳優であり、芸能界でも有名な人物でした。そんな家族が一気に亡くなったことは、悲しみだけでなく、不可解さや不信感も生みました。
私は今朝、「羽鳥慎一モーニングショー」に出演しました。そこで私は、この事件について、自分の疑問点を述べました。それは、猿之助容疑者が両親に睡眠導入剤を飲ませたということです。私は、睡眠導入剤はかつてに比べると安全にできていると聞いています。つまり、一定量以上を飲まないと中毒や死亡に至らないということです。しかし、今出ている報道からすると、猿之助容疑者が両親に飲ませた薬の量は、その数には全く及ばないように見えます。それでは、どうして両親は死亡したのでしょうか？
この疑問に対して、元大阪地検検事の亀井正貴弁護士が答えてくれました。亀井弁護士は、猿之助容疑者が両親にビニール袋をかぶせたという供述もあることを教えてくれました。そして、ビニール袋をかぶせることによって、睡眠導入剤の薬物作用が高まっていった可能性があると解説しました。つまり、睡眠導入剤だけではなく、ビニール袋も自殺の原因になったということです。
私は、亀井弁護士の説明を聞いて、納得しました。しかし、同時に、猿之助容疑者がなぜそこまでして両親の自殺を手助けしたのか、理解できませんでした。もしかしたら、両親が自分から死にたいと言ったのかもしれません。もしかしたら、猿之助容疑者は両親の苦しみを見ていられなかったのかもしれません。もしかしたら、猿之助容疑者は自分も一緒に死ぬつもりだったのかもしれません。
しかし、どんな理由があっても、自殺ほう助は法律で禁じられています。そして、自殺ほう助は両親への愛情ではなく、殺人です。私は、この事件が早く解決されることを願っています。そして、市川猿之助容疑者が真実を語り、罪を償うことを望んでいます。
