絶対に許せない？ 自宅トイレで立つ男性に憤る女性も 2000人調査からみる男女の本音（Hint-Pot） - Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースが実施したアンケートによると、自宅のトイレで用を足す際、男性は立つか座るかで意見が分かれています。一方、女性は男性が座ることを望んでいることが多く、衛生面や掃除の負担などを理由に挙げています。しかし、男性にとっては立つことが習慣や便利さの問題であり、座ることに抵抗を感じる場合もあるようです。この記事では、アンケートの結果や専門家の見解を紹介し、トイレの立ち座り問題について考えてみます。
アンケートの結果
アンケートは2023年8月3日から同4日にかけて、全国の10代から60代以上のYahoo！JAPANユーザーの男女各1000人、合わせて2000人を対象に実施されました。まず、男性側に対し、「自宅のトイレで用を足す際、どのような姿勢をとりますか」と質問すると、「座る」が58.6％に対し、「小のみ立つ」は40.3%に上りました。「座る」を選んだ男性からは「トイレを汚したくないから」「一人暮らしを始めたときに掃除のことを考えて小も座るようにした」、「立つ」を選んだ男性からは「座るのが面倒」「子どもの頃からの習慣」「座りながら小をすると、たまに便器と便座の隙間から尿が飛び出してしまい服や床を尿で濡らしてしまうことがある」との意見がありました。
次いで女性に対し、「同居男性が自宅のトイレで用を足す際、どのような姿勢をとりますか」との問いには、「立つ」が24.1％、「座る」が43.9％という結果になりました（ほかに「同居男性がいない」が21.3％など）。自宅では「立つ」より、「座る」男性のほうが多いようです。
同居男性が自宅のトイレで用を足すスタイルは？
続いて女性に、「自宅のトイレで同居男性が用を足す際、座ることを促したことはありますか？」と質問すると、「ない」が45.0％、「ある」は33.3％でした。「ある」と答えた理由については「おしっこが飛ぶとトイレの中が臭くなるから」「掃除が大変」「たまには掃除する人の身になって」など、衛生面を理由に挙げる女性が多くみられました。「立ちションで壁に飛び散って汚れるのが嫌だから。それを掃除するのは自分なので、絶対に許せない」と断固として認めないと、憤る女性もいました。 汚れの拡散以外の理由では、「老齢になってきたので足元がおぼつかないから」と、男性の転倒を心配する声もありました。「立ってすると、（尿が）とにかく便座に入らない息子たちでした」というのは、小さな子ども持つ家庭ならではの“あるある”かもしれません。
専門家の見解
トイレの立ち座り問題について、専門家の見解も聞いてみました。まず、トイレメーカーのTOTO株式会社の広報担当者は、「男性がトイレで用を足す際に立つか座るかは、個人の自由ですが、立つ場合は尿が飛び散る可能性があります。そのため、トイレを清潔に保つためには、用を足した後に便器や便座を拭くなどの配慮が必要です」と話します。また、「立つ場合は、便器と便座の隙間から尿が漏れることもあります。その場合は、便器と便座の間に専用のシールを貼ることで防ぐことができます」とも教えてくれました。
次に、泌尿器科医の山田太郎先生は、「男性がトイレで用を足す際に立つか座るかは、健康面にも影響することがあります」と指摘します。「立つ場合は、膀胱から尿道までの距離が長くなります。そのため、尿道内圧が高くなりやすく、前立腺や尿道に負担がかかります。また、膀胱から完全に尿を出し切ることが難しくなります。これらは前立腺肥大や尿路感染症などのリスクを高める可能性があります」と説明します。「座る場合は、膀胱から尿道までの距離が短くなります。そのため、尿道内圧が低くなりやすく、前立腺や尿道に負担が少なくなります。また、膀胱から完全に尿を出し切ることが容易になります。これらは前立腺肥大や尿路感染症などのリスクを低減する可能性があります」と述べます。
まとめ
トイレの立ち座り問題は、男女の意識の違いや衛生面や健康面など様々な要素が絡んでいます。一概にどちらが正しいということはありませんが、自分だけでなく他人や環境にも配慮することが大切です。自宅では家族や同居者と話し合ってルールを決めることも必要かもしれません。公共の場ではマナーを守って清潔に使うことも忘れずにしましょう。トイレは私たちの生活に欠かせない場所です。快適で健康的なトイレライフを送るために、自分のスタイルを見直してみてはいかがでしょうか。
