エッフェル塔ポーズの自民党女性局メンバーに見る政治家の自覚と責任感の欠如
先日、フランスの議員研修中にエッフェル塔前でポーズ写真を披露した自民党女性局メンバーが批判にさらされたことは記憶に新しいだろう。その中でも特に目立ったのが、松川るい参院議員や今井絵理子参院議員らである。彼女たちはSNSに笑顔でエッフェル塔ポーズをとった写真を投稿し、ネット上では「エッフェル姉さん」「ニョッキ松川」「松川るい16世」などと揶揄された。彼女たちは「誤解されてはいけない」と釈明し、投稿を削除したが、それは本当に誤解なのだろうか。
私は、この問題は誤解ではなく、政治家としての自覚と責任感の欠如であると考える。なぜなら、彼女たちは議員研修という公務の一環であることを忘れていたからだ。議員研修とは、国会議員が海外の政治や経済や社会などを学び、日本の政策や外交に役立てるためのものである。そのためには、現地での視察や会談や講演などが主な内容となる。もちろん、プライベートな時間もあるだろうが、それはあくまで副次的なものであり、本来の目的から逸脱しないようにしなければならない。
しかし、彼女たちはその本来の目的を忘れてしまったようだ。彼女たちはSNSに投稿した写真やコメントから、議員研修を観光旅行や遊びとして楽しんでいたことが伺える。彼女たちはエッフェル塔やルーブル美術館やノートルダム大聖堂などの有名な観光地を訪れており、その様子を「素敵」「感動」「幸せ」といった言葉で表現していた。また、彼女たちはフランス料理やワインやシャンパンなどを堪能しており、「美味しすぎる」「贅沢」「最高」といった言葉で表現していた。これらの写真やコメントは、一般的な旅行者や観光客がするようなものであり、国会議員がするようなものではない。