こんにちは。今日は最近話題になっているNHKの番組『ファミリーヒストリー』について書きたいと思います。この番組は、有名人の家族や先祖の歴史を探っていくドキュメンタリーで、毎回感動的なストーリーが展開されます。8月14日に放送された回では、俳優の草刈正雄さんが出演されました。草刈さんは私も大好きな俳優さんで、映画やドラマで見るときはいつもカッコよくて素敵な方だと思っています。でも、草刈さんにも知られざる過去があったんですね。
草刈さんは福岡県で生まれましたが、父親は米兵でした。母親は草刈さんに「父親はあなたが生まれる前に朝鮮戦争で戦死した」と言って育てました。父親の写真もなく、顔も見たことがありませんでした。でも、番組ではその父親が実は生きていて、ドイツ人女性と結婚して子どももいたことがわかりました。父親は日本から帰国後に西ドイツで従軍し、2013年に83才で亡くなっていました。草刈さんは初めて父親の写真を見て、自分に似ていることに驚きました。父親は若いころは鼻筋や目元が草刈さんそっくりで、身長も193cmと長身でした。
草刈さんは父親の真実を知って涙を流しました。言葉に詰まりながら、「すみません……何も言葉がなくて……」とコメントしました。私もテレビを見ていて涙が出そうになりました。草刈さんは70年間、父親が死んだと思って生きてきました。でも、実は父親は生きていて他の家族を持っていました。それを知ったらどんな気持ちになるんでしょうか。悲しみや怒りや後悔や寂しさや愛情や……色々な感情が入り混じっているんだろうなと思いました。
草刈さんは、父親が生きていたことを知っても、母親を恨んだりしませんでした。母親は草刈さんを一人で育ててくれたんですから。草刈さんは母親に感謝していました。草刈さんは父親にも感謝していました。父親がいなかったからこそ、草刈さんは俳優になれたのだと言いました。草刈さんは自分の人生を肯定していました。草刈さんは本当に素晴らしい方だと思いました。
