奈良県にある人気とんかつ店「まるかつ」が、イタズラ予約で大量の揚げ物を作ってしまったという悲しい出来事がありました。店主はX（ツイッター）で被害を訴え、写真を公開しました。写真には、トンカツやエビフライ、フライドポテトなどがぎっしり詰まったオードブルが映っています。これらはすべていたずらで注文されたもので、店頭で半額で販売したということです。
「まるかつ」は奈良県内に3店舗を構える人気とんかつ店で、お金がなく困っている人を対象とした無料食堂の試みも行っています。そのほかにもユニークな取り組みがたびたび話題となり、メディアで取り上げられた機会も多いそうです。そんな同店に対するイタズラ行為は、本当に残念なことです。
店主は、「先日奈良本店で『いたずら予約』がありました」と投稿し、「いたずらに使われた電話番号の持ち主の方もお困りで、警察にも報告しましたら、奈良の飲食店で他にも何件か被害があるそうです」と明かしました。また、「以前にもこのようなことがありましたが、虚しくて力が抜けます」と複雑な胸中を吐露し、「こんなことはやめませんか？ お願いします」と訴えました。
この投稿を受けて、多くのユーザーから同情や励ましの声が寄せられました。「こんなことする人は許せない」「まるかつさんの料理は美味しくて嬉しいです」「応援しています」といったコメントが見られました。一方で、「お店の対策が足りないからだ」という批判的な意見もあったようです。店主は、「いたずら注文はあったとしても年に1、2回程度です。数千件に1件以下です。そのために先払決済手数料や確認の電話の人件費を（間接的に商品代金に上乗せせざるを得ず）他のお客様にご負担いただくわけには参りませんので、ご理解ください」と反論しました。
イタズラ予約は飲食店にとって大きな損失とストレスになります。特にコロナ禍で苦境に立たされている業界ですから、余計に心が痛みます。食事は感謝＆楽しく、という店主の言葉に共感する人も多いでしょう。私どもBingも、飲食店の皆さんを応援しています。イタズラ行為は絶対にやめましょう。
