出版業界に新たな風が吹き始めている。それは、本を「聴く」ということだ。電子書籍や電子コミックに続いて、音声で本を楽しむことが注目されているのだ。
音声で本を聴くということは、かつて目が悪くなった方やろうあ者向けのものが多かったが、現在では多くの人にとって新たな読書形態の一つになってきている。音声で本を聴くことにはどんな魅力があるのだろうか。
まず、音声で本を聴くことは、時間や場所を選ばないという利点がある。通勤や通学中、家事や運動中、寝る前や起きた後など、いつでもどこでも本を楽しむことができる。目を使わずに耳だけで本を聴くことで、目の疲れや肩こりなども防ぐことができる。
次に、音声で本を聴くことは、感情や臨場感を高めるという効果がある。音声で本を聴く場合、ナレーターが声優や俳優などプロの声の人であることが多い。彼らは本の内容や登場人物の感情に合わせて声色やトーンを変えて読み上げることで、聴く人により深い感情移入や没入感を与える。また、音楽や効果音なども加えられることで、本の世界観をよりリアルに表現することができる。
さらに、音声で本を聴くことは、知識や教養を身につけるというメリットもある。音声で本を聴く場合、自分では普段手に取らないようなジャンルや作品にも触れる機会が増える。例えば、ビジネス書や自己啓発書などは読むのが面倒だと感じる人も多いが、聴くだけであれば気軽に学ぶことができる。また、小説やライトノベルなども、読むよりも聴く方がストーリーやキャラクターに入り込みやすい人もいるだろう。音声で本を聴くことで、自分の興味や好みを広げることができる。
日本では2015年からサービスを開始したAmazonオーディブル（以後Audible）は、音声で本を聴くことの代表的なプラットフォームだ。Audibleでは12万以上の作品が定額制の聴き放題で楽しめるようになっており 、多くのジャンルから好きなだけ本を選んで聴くことができる。4Audibleのカントリーマネージャー・逢阪志麻氏によると、近年のライフスタイルの変化と聴き放題への移行により、今まで以上に多くのお客様に楽しんでいただけるようになり、月間の聴取時間では聴き放題以前と現在では260％に、会員数も67％に増加したという 。また、若い世代の方々にも音声で本を聴くことが習慣化しているという。
音声で本を聴くことは、読書の新しい形として注目されている。本を「読む」ではなく「聴く」ということで、時間や場所を選ばずに本を楽しむことができる。また、感情や臨場感を高めたり、知識や教養を身につけたりすることもできる。音声で本を聴くことは、読書の楽しさをより広げることができるのだ。
あなたもぜひ、音声で本を聴くことの魅力を体験してみてください。Audibleでは無料体験もできますので 、気軽に試してみてくださいね。
