メジャーリーグのブルージェイズ対オリオールズの試合は、日本人投手の活躍が注目された一戦だった。ブルージェイズの菊池雄星は2日（日本時間3日）、敵地で先発登板し、6回を4安打1失点に抑えた。菊池は制球に苦しみながらも、要所で力投を見せた。特に5回には一死満塁のピンチを無失点で切り抜けた。菊池は9勝5敗、防御率3.36という成績を残し、メジャー自己最多の勝利数を更新した。
一方、オリオールズの藤浪晋太郎は6回からリリーフ登板したが、好調なブルージェイズ打線に苦戦した。藤浪は1回1/3を投げて3安打2四球2失点という内容だった。特に6回には満塁の場面でブルージェイズの4番バシェットに押し出し死球を与えてしまい、勝ち越し点を献上した。藤浪はこの死球で場内が騒然となったが、幸いにもバシェットは大事に至らなかった。藤浪は0勝1敗、防御率5.40という成績になった。
この試合はブルージェイズが4-1で勝利し、シリーズを2勝1敗で制した。ブルージェイズはワイルドカード争いでアスレチックスと並んだが、オリオールズは最下位に沈んだ。日本人投手の菊池と藤浪は今後もチームの戦力として期待されるが、それぞれの課題も見えた試合だった。
