沖縄の漫才をつくった男であり、沖縄で初めてお笑い芸能事務所をつくった男でもある山城達樹についての記事です。
彼は沖縄大学時代、同級生とファニーズという漫才コンビを結成し、県主催のコンテストで優勝するなど、沖縄メディアの注目の的となりました。1993年、大学卒業と同時にお笑い団体・FEC (フリー・エンジョイ・カンパニー)を起こしてからは、加速度的に活躍の場を広げ、一気に沖縄のトップランナーになりました。
しかし、ある日、予期せぬ悲劇に見舞われます。事務所開設のおよそ年半後、8月24日に自分の布団に入ったまま帰らぬ人となってしまった。過労死だった。事務所を継いだ2代目社長であり、芸人でもある弟の智二は設立30周年を記念してドキュメンタリー映画『ファニーズ』を制作しました。5あまりにも速く駆け抜けていった芸人であり、兄だった逹樹の軌跡を辿りました。
