こんにちは、水泳ファンの皆さん。今回は、世界水泳選手権２０２３の話題から、残念なニュースをお伝えします。アーティスティックスイミングの解説者が不適切発言で帰国処分になったというのです。
アーティスティックスイミングは、美しく華麗な演技で観客を魅了する競技です。しかし、その裏では、選手たちは厳しいトレーニングや食事制限に耐えながら、自分の身体や技術を磨いています。そんな選手たちに対して、尊敬や応援の気持ちを持つべき解説者が、下品な冗談や人種差別的な発言をしたというのは、許されることではありません。
問題となったのは、イタリアの解説者２人です。彼らは１７日に開かれた女子の競技途中に、特定の身体部位を比較する冗談をやり取りしました。その内容はあまりにも低俗で、そのまま翻訳するのが憚れるほどです。また、彼らは中国人がイタリア語を話す様子を真似しながらからかいました。これは明らかに人種差別です。
この発言が放送中だったことに気づいていなかったという彼らですが、それは言い訳にもなりません。しかも、このうちの１人は過去にもヒトラーの誕生日を祝ったり、性差別的な発言をしたりしたことがあるということです。こんな人物が解説者として放送に出ること自体が問題です。
イタリア公営放送ＲＡＩは、この事態に対して迅速に対処しました。２人の解説者を懲戒処分にし、帰国させました。また、国際水泳連盟（ＦＩＮＡ）もこの決定を全面的に支持しました。ＦＩＮＡは「連盟は性差別を含むすべての差別を容認しない。そのような発言は我々の社会に入り込む余地はない」という声明を出しました。
