歌舞伎界の巨匠・坂東玉三郎さんが、自身の代表作『怪談 牡丹燈籠』で初めて片岡愛之助さんを伴蔵役に抜擢しました。玉三郎さんは以前から愛之助さんに目をかけており、女形から立ち役への転向を勧めた人物でもあります。
また、愛之助さんの妻である女優・タレントの藤原紀香さんにもぞっこんで、紀香さんの梨園妻としての手腕に惚れ込んでいるといいます。紀香さんは愛之助さんの公演には必ず和服でロビーに立ち、贔屓筋や関係者への挨拶を欠かしません。
さらに、玉三郎さんにお礼状を書いたり、愛之助さんの食生活や体調管理までこなしたりと、情熱的な“紀香魂”を発揮しています。玉三郎さんは体力的な理由から大劇場からの引退を表明しており、愛之助さんを自分の後継者と考えているのではないかという声もあります。愛之助さんが大役を射止めたのも紀香さんの内助の功があってこそ。今や彼女は梨園妻でも稀有な存在です。
