音楽プロデューサーの松尾潔さんが、ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏による性加害問題についてメディアで言及したため、マネージメント契約を結んでいた芸能プロダクション「スマイルカンパニー」との契約を解除されたと訴え、同社の対応が物議を醸しています。
松尾さんは、Twitterで報告しました。「私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です」と、その背景を主張しました。また、「私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です」と、ミュージシャンの山下さんを名指しで批判しています。
スマイルカンパニーは、1978年に山下さんのマネジメントを目的に設立され、現在では山下さんのほか、ミュージシャンでその妻の竹内まりやさん、放送作家の鈴木おさむさん、漫画家・文筆家のヤマザキマリさんらが所属しています。
スマイルカンパニーとジャニーズ事務所の関係は根深いと言われており、元社長の小杉理宇造氏はジャニーズ・エンタテイメントの音楽アドバイザーのほか、後に同社の代表取締役社長を務めていました。小杉元社長は2002年に音楽業界総合情報サイト「Musicman」のインタビュー取材のなかで、ジャニー氏らと自身の付き合いは1970年代ごろからあったと振り返り、「僕はジャニーさん、メリーさんという人間が大好きで、この人たちが僕を必要としている限りはお役にたちたい、ただそれだけです。だから目標はもうふたつしかない。
達郎、まりやが続ける限りは手助けしたいということ、ジャニーさんメリーさんに必要とされる間はお手伝いしたい、このふたつなんです」(小杉元社長) また、スマイルカンパニーの現社長は小杉元社長の息子である、小杉周水(Shusui)氏です。
山下さんおよび竹内さんに加え、小杉現社長もジャニーズのアイドルに対して多数の楽曲を提供しており、小杉元社長の退任後もスマイルカンパニーとジャニーズの関係は継続しているとみられます。