昨年末、市川猿之助が両親とともに自宅で心中を図ったという衝撃的なニュースが世間を騒がせました。猿之助は自身に対するセクハラ・パワハラの告発記事が掲載されることを知り、家族3人で向精神薬を服用。意識を失った両親にビニール袋をかぶせて動かなくなったのを確認した後、クローゼットで首をつろうとするも死にきれずにいたところを発見されました。
しかし、この心中事件には不可解な点が多く、真相は闇の中にあります。まず、両親の遺書がなかったこと。命を絶とうとする人が何もメッセージを残さないことはあり得るでしょうか。また、猿之助一家の性格や関係性も疑問視されています。日本舞踊の関係者によると、猿之助は礼儀正しくまじめなお坊ちゃんだったが、稽古中は見込みのある弟子には優しく、下手な人には厳しく指導する二面性を持っていたといいます。一方、父の段四郎は誰に対しても親切で丁寧だったが、母の延子は気が強く馬が合わない人には話しかけないような性格だったといいます。
このように性格が異なる猿之助一家が本当に心中を決意したのか、それとも猿之助が一方的に両親を死に巻き込んだのか。もし後者であれば、この事件は心中を装った惨劇“偽装心中”ということになります。その場合、猿之助は殺人罪の可能性、さらにいえば死刑という判決もあり得ます。警察は現在も猿之助を取り調べていますが、真相はいつ明らかになるのでしょうか。この事件はまだまだ終わりそうにありません。
