ラグビー「番狂わせ」なぜ起きづらい？ 日本はイングランドに11戦全敗...元W杯代表が指摘する「2つの要因」（J-CASTニュース） - Yahoo!ニュース
ラグビーワールドカップ（W杯）フランス大会が開幕してから約2週間が経ちましたが、皆さんはどの試合に注目していますか？私は日本代表の試合を応援しています。日本は初戦でチリに42－12で快勝しましたが、2戦目でイングランドに12－34で敗れました。イングランドは世界ランキング6位で、日本は14位です。日本は前半は9－13と1点差で追いかけていましたが、後半は3－21と大きく離されました。日本はイングランドの高い壁を乗り越えられませんでした。
ラグビーは他の競技に比べて番狂わせが起こりにくいと言われますが、その理由は何でしょうか？私は元日本代表で15年W杯イングランド大会に出場した経験を持つ藤田慶和氏に聞いてみました。藤田氏は、番狂わせが起こりにくい要因として、フィジカルの差と戦術の多様性をあげました。
まず、フィジカルの差です。ラグビーはコンタクトスポーツなので、体格や筋力、スピードなどのフィジカルが重要です。フィジカルが強い国は、スクラムやタックルなどの局面で優位に立ちます。また、80分間の試合を通して走り続けることができます。フィジカルが弱い国は、相手に押されたり、疲れたりしてしまいます。フィジカルのベースがないと、スキルやチーム力を発揮することができません。
次に、戦術の多様性です。ラグビーは15人の選手がそれぞれに役割を持ってプレーします。その役割は、前衛と後衛に分けられます。前衛は主にスクラムやラインアウトなどのセットプレーでボールを獲得したり、タックルやラックなどのブレークダウンでボールを守ったりします。後衛は主にパスやキックなどのオープンプレーでボールを運んだり、トライを狙ったりします。ラグビーは、セットプレーとオープンプレーのバランスが大切です。戦術は、これらのプレーをどのように組み合わせて相手の弱点を突くか、自分たちの強みを生かすかによって決まります。戦術は試合の流れを変えることができますが、それには練習や分析が必要です。
日本は15年W杯で南アフリカに勝利したことがあります。これは史上最大の番狂わせと言われました。日本は南アフリカよりもフィジカルで劣っていましたが、戦術で勝負しました。日本は、素早いパスやキックで相手のディフェンスラインを崩したり、ラインアウトからのトライを狙ったりしました。また、試合終了間際には、ペナルティーキックではなくスクラムを選択して逆転トライを奪いました。これらの戦術は、当時の日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ氏が考案したものです。ジョーンズ氏は、日本のフィジカルの強化と戦術の工夫に力を入れました。その結果、日本は南アフリカに勝利するという快挙を成し遂げました。
ラグビーは番狂わせが起こりにくいと言われますが、それは不可能ではありません。日本はフィジカルと戦術の両面で成長しています。日本は今大会で、3戦目のアメリカ（17位）と4戦目のアルゼンチン（9位）にも勝利することができると信じています。日本代表の応援をよろしくお願いします。
