じつは「日本人の女性」を「乳がん」から守っている「凄い食べ物」があった…！（現代ビジネス） - Yahoo!ニュース
こんにちは、健康に関心の高い皆さん。今日は、日本人にとって重要な話題をお届けします。それは、日本人の体質に合った病気予防法です。同じ人間でも、人種によって体質が違うことはご存じでしょうか。そして、体質が違えば、病気のなりやすさや発症のしかたも変わってきます。欧米人と同じ健康法を取り入れても意味がなく、むしろ逆効果ということさえあるのです。そこで、日本人の体質に合わせた病気予防法を知ることが大切なのです。
今回は、日本人女性に多い病気の一つである乳がんについて、その予防法を紹介します。乳がんは、女性ホルモンの影響を受ける病気です。女性ホルモンの分泌量やバランスが乱れると、乳腺細胞が異常に増殖し、がん化する可能性が高まります。日本人女性は、欧米人女性と比べて、乳腺の割合が高いタイプの乳房を持つ人が多いのに、乳がんの発症率が低いのです。その理由は何でしょうか。
実は、日本人が習慣的に摂取する大豆と大豆製品に、乳がんを予防する効果があるということが、科学的にわかってきたのです。大豆に含まれるイソフラボンという成分は、化学構造が女性ホルモンに似ています。そのため、女性ホルモンが結びつく受容体という構造に女性ホルモンの代わりに結びつき、女性ホルモンの作用をじゃますることで、乳がんの発症を抑えるのです。日本とアジアの他の国で行われた研究からは、大豆製品の摂取により、乳がんの発症率がおおむね30～40％下がることが報告されています。また、イソフラボンには、インスリンの効き目を良くしたり、動脈硬化を予防したり、骨粗しょう症を防いだりする効果もあると言われています。
しかし、イソフラボンは、女性ホルモンの受容体を刺激することになるので、逆に乳がんが起きやすくなるのではないかと心配する人もいます。そのため、日本で大規模な調査が行われましたが、食事から摂取する限りは、イソフラボンで乳がんの発症率が上がることはなく、その逆に乳がんを防ぐ効果があることが確認されました。ただし、サプリメントで大量に摂取した場合の効果と安全性については、まだ十分にはわかっていません。安易にサプリメントに頼るのではなく、食品からの摂取を心がけたいものです。
