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安倍晋三実録――リアリストの政治家としての軌跡

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日本に対する「海外からの反応」は驚くほど変わってしまった…岸田首相と安倍元首相の「決定的な違い」(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

こんにちは、政治外交に関心のある皆さん。 今回は、私が読んで感動した本をご紹介したいと思います。 それは、政治外交ジャーナリストの岩田明子さんが書いた『安倍晋三実録』 (文藝春秋)です。 この本は、安倍晋三元首相が亡くなって1年を超える月日が流れた今、安倍氏はどんな政治家だったのか、その思想や外交、後継者に対する見解などを岩田さんが語っています。岩田さんは、安倍氏と長年にわたって親交があり、多くの対話やインタビューを通じて、安倍氏の本音や人間性に迫っています。 この本を読むと、安倍氏の政治家としての軌跡や、国際社会における日本の立場や役割について、深く考えることができます。

岩田さんは、安倍氏をリアリストとして評価しています。 安倍氏は、日本の国益を守るために、緊密な日米関係を築くことを最優先としました。 しかし、それだけではなく、中国やロシアなど、日本と対立する可能性のある国とも、対話や協力を重視しました。 例えば、中国とは、歴史問題や尖閣諸島問題などで対立しながらも、経済や安全保障などの分野で協力する「戦略的互恵関係」を構築しました。 ロシアとは、北方領土問題の解決に向けて、プーチン大統領との個人的な信頼関係を築き、経済協力や平和条約交渉を進めました。 安倍氏は、日本の国益を守るためには、日米同盟だけではなく、多様な国との関係を深めることが必要だと考えていたのです。

岩田さんは、安倍氏が第1次政権の失敗から学び、第2次政権では謙虚さと聞く耳を持ち続けたとも述べています。 第1次政権では、安倍氏は“政界のプリンス”として、若くしてトップに登りつめたと自負していました。3 しかし、潰瘍性大腸炎の悪化で総理大臣を辞任し、政治の表舞台から姿を消しました。4 この経験は、安倍氏にとって大きな転機となりました。 安倍氏は、自分の弱さや過ちを認め、政治家としての使命感や責任感を再確認しました。 第2次政権では、安倍氏は「ポストや権力は天からの預かりもの」と自戒し、常に謙虚に努めました。 また、安倍氏は、自分の意見だけでなく、他の人の意見も聞くことを心がけました。 例えば、安倍氏は、自分の信念である憲法改正についても、国民の理解や支持を得るために、丁寧な説明や議論を重ねました。 安倍氏は、自分の政治家としての成長を、第1次政権と第2次政権の対比で語っています。

岸田政権については、安倍氏が「少しほっとする感じの政権になるかもしれない」と話したことや、岸田氏の人徳を称えたことなどを紹介しています。 安倍氏は、第2次政権の末期に、後継となる首相について、岸田氏を高く評価していました。 安倍氏は、岸田氏が総理になったら、自分の政権とは違って、波風を立てずに物事を進める、穏やかな政権になると予想していました。 また、安倍氏は、岸田氏が総理に就任する前年にお母さまを亡くされたことに触れて、岸田氏の人徳を称えていました。 安倍氏は、自分も総理に就任する前にお父さまを亡くされたことを思い出し、人が亡くなるときは、その人にとって大切な人の苦労も持って行くという話を聞いたことがあると話していました。6 安倍氏は、岸田氏に対して、助けられた時こそ、徳をもって、謙虚に努めなければならないという忠告をしていました。