ウクライナ海軍、改良対艦ミサイルでクリミア攻撃 ロシア軍のS-400破壊（Forbes JAPAN） - Yahoo!ニュース
ウクライナ海軍が、クリミア半島にあるロシア空軍のS-400地対空ミサイルシステムを攻撃したというニュースが話題になっています。この記事では、その背景と意義について解説します。
S-400とは、ロシアが開発した最新鋭の地対空ミサイルシステムで、約400km先の航空機やミサイルを迎撃できます。ロシアは2014年にウクライナ南部のクリミア半島を侵攻し、2016年には同半島西部のタルクハンクト岬にS-400を配備しました。これにより、黒海の西側をほぼカバーする防空圏を形成しました。
ウクライナは、ロシアの侵略に対抗するため、長距離攻撃能力を強化してきました。その一環として、ウクライナ海軍は対艦ミサイルのネプチューンを開発しました。ネプチューンは、ロシアのKh-35や米国のハープーンと同じく、亜音速で低空飛行する対艦・対地兼用のミサイルです。GPSとレーダーで目標を誘導し、射程は約300kmです。
ウクライナ海軍は、2022年4月にロシア海軍の巡洋艦モスクワを撃沈したことで知られるネプチューンに同様の改良を加えた。 ウクライナ海軍は、2023年8月25日にタルクハンクト岬にあるS-400やその他の兵器を攻撃したと発表しました。その際に使用したのが、対地攻撃モードに切り替えたネプチューンだったということです。
この攻撃は、ウクライナがロシアの防空圏に挑戦した初めての事例となります。また、S-400が実戦で破壊されたことも初めてです。このことは、ウクライナがロシアに対して一定の抑止力を持つようになったことを示しています。しかし、同時に両国間の緊張が高まる可能性もあります。今後の両国の動向に注目が集まります。
