タワーマンションは都心部に住む人にとって魅力的な住まいの選択肢の一つですが、2024年から税金が大きく変わることをご存知でしょうか？今回は、タワマンの税金に関する最新の情報と、節税対策についてお伝えします。
タワマンの税金とは？
タワマンを所有するとかかる税金には、主に以下の3種類があります。
・固定資産税・都市計画税：所有している期間中に毎年課税される税金で、土地と建物に対してかかります。土地は敷地権の共有、建物は区分所有となっているため、持分割合や区分所有面積に応じて課税されます。
・相続税：相続発生時に相続人に対して課せられる税金で、土地と建物の時価に応じてかかります。土地は路線価、建物は固定資産税評価額をベースに計算されます。
・贈与税：生前贈与を行った場合に贈与者と贈与された人に対して課せられる税金で、土地と建物の時価に応じてかかります。相続税と同様に路線価や固定資産税評価額を参考にします。
タワマンの税金が変わる理由と内容
タワマンの税金が変わる理由は、タワマンの時価と課税評価額の差が大きいことにあります。特に上層部に行くほど時価は高くなりますが、課税評価額は低く設定されているため、同じ面積でも階層によって税金が大きく異なります。これでは公平性が欠けるということで、国税庁は改正の方針を固めました。
具体的な改正内容は以下の通りです。
・固定資産税・都市計画税：2017年から階層別評価制度が導入されましたが、さらに細かく階層ごとの評価額を設定することで、高層部ほど高く課税するようにします。
・相続税：2024年から相続発生時点での相続税評価額を変更します。現在は固定資産税評価額をベースにしますが、新たに階層別評価制度を導入し、高層部ほど高く評価するようにします。また、路線価や公示価格なども参考にすることで、時価に近づけるようにします。
・贈与税：2024年から生前贈与時点での贈与税評価額も変更します。相続税と同様に階層別評価制度を導入し、高層部ほど高く評価するようにします。また、路線価や公示価格なども参考にすることで、時価に近づけるようにします。
タワマンの税金が変わる影響と節税対策
タワマンの税金が変わることで、どんな影響があるのでしょうか？主な影響は以下の通りです。
・固定資産税・都市計画税：高層部に住んでいる人は、毎年の税金が増える可能性があります。一方で、低層部に住んでいる人は、税金が減る可能性もあります。ただし、固定資産税評価額は時価の7割程度なので、大幅な変動はないと考えられます。
・相続税：高層部に住んでいる人は、相続発生時に相続人が支払う税金が増える可能性があります。一方で、低層部に住んでいる人は、税金が減る可能性もあります。ただし、相続税評価額は時価の8割程度なので、大幅な変動はないと考えられます。
・贈与税：高層部に住んでいる人は、生前贈与を行った場合に贈与者と贈与された人が支払う税金が増える可能性があります。一方で、低層部に住んでいる人は、税金が減る可能性もあります。ただし、贈与税評価額も時価の8割程度なので、大幅な変動はないと考えられます。
タワマンの税金が変わることで、節税対策を考える必要がある人もいるかもしれません。節税対策には以下のような方法があります。
・生前贈与：相続発生前にタワマンを子供や親族に贈与することで、相続税を軽減することができます。ただし、贈与税や登録免許税などの負担や手続きも必要です。また、2024年から贈与税評価額も高くなる可能性があるので、早めに行うことが望ましいです。
・信託：タワマンを信託に移転することで、相続発生時に相続財産から除外することができます。ただし、信託報酬や登録免許税などの負担や手続きも必要です。また、信託財産に対する課税方法も変わる可能性があるので、注意が必要です。
・売却：タワマンを売却して現金化することで、相続発生時に相続財産から除外することができます。ただし、売却益に対する所得税や譲渡所得特別控除の適用条件なども考慮する必要があります。
まとめ
タワマンの税金は2024年から大きく変わります。特に高層部に住んでいる人は注意が必要です。相続や生前贈与を検討している人は早めに行動することをおすすめします。
