ビッグモーターの兼重宏行社長が、車の修理代を損害保険各社に水増し請求していたことが特別調査委員会によって認定された。この問題に対して、兼重社長は報酬の全額を1年間返上する方針を固めた。ビッグモーターは中古車の買取・販売のみならず、大半の店舗に隣接された整備工場をウリにしていた。
しかし、整備工場内では、ゴルフボールを入れた靴下を振り回してぶつけて車体を損傷、不必要な部品の交換、1台あたりの修理工賃が14万円前後のノルマ……とても修理とは呼べない工賃が上乗せされて、損保会社に請求されていた。大手損保の関係者は「ビッグモーターの良くない評判は今に始まったことではありません。この会社は保険の代理店業務も行っていて、社員たちは保険契約にノルマがありました。それが達成できないと罰金が課せられていたのです」と語っています。