ビッグモーターは、ゴルフボールを靴下に入れて車体を叩く、ドライバーで傷つけるなどして、修理費用を水増しして保険金を請求していたということが明らかになりました。
この不正は5年以上前から行われていた可能性が高いとされています。1ビッグモーターは、テレビCMや広告で盛んに「買取台数6年連続日本一」をうたっていることでも知られています。現場でせっせとクルマを傷つけながら「日本一」の座を守っていたということになります。
この不正が起きた原因として、「不合理な目標設定」「経営陣に盲従し、付度する歪な企業風土」「現場の声を拾い上げようとする意識の欠如」などが挙げられています。団塊ジュニア企業が、この10年あまりこぞってハマっている「定番の失敗パターン」として、共通の「負けパターン」があることも報じられています。
人口急増の波に乗って全国展開を達成し、巨大企業に成長する。しかし、人口減少時代に転じてもなかなか過去のビジネスモデルから脱却できず、「拡大路線」に固執してしまう。5そのため、現場が帳尻合わせ的に不正に手を染めてしまったり、過重労働が強いられてしまったりする問題が発生することがあります。
