工藤公康氏（60）が、侍ジャパンの次期監督候補として一本化される方針であることが分かりました。3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で3大会ぶりの優勝に導いた栗山英樹前監督（62）は5月末に任期満了で退任し、次回大会に向けて強化委員会で後任選定が進められています。
工藤氏は、ソフトバンク監督時代に在任7年間で5度の日本一に輝いた名将です。現場復帰への意欲は十分で、受諾に大きな支障はないとみられます。
工藤氏は、「優勝請負人」と呼ばれる人物です。現役時代は西武を支えたエース左腕で、11度のリーグ優勝、8度の日本一に貢献しました。引退後はスポーツキャスターとして活躍しながら、学び直しの一環で筑波大学大学院に合格し、「故障予防」を研究テーマにスポーツ医学の門を叩きました。
14年11月に指導者経験なしのままソフトバンク監督に就任し、1年目にリーグ優勝からの日本一で完全制覇を成し遂げました。在任7年間で実に5度の日本一に輝きました。
確かな手腕と実績から有力候補とされた工藤氏は、現在も野球教室などを通じた後進の育成に熱心です。次回WBCへの出場意欲を持つメジャー組の筆頭・大谷翔平投手（28＝エンゼルス）や国内組の佐々木朗希投手（21＝ロッテ）らを束ね、国際舞台でも手腕を発揮する青写真が描かれています。
