潜水艇「タイタン」が沈没したタイタック号を目指して運航された際に事故が発生し、5人の生存が絶望視されています。アメリカ沿岸警備隊は、深海で発見された残骸が、タイタンの耐圧室の一部との認識を示しました。
タイタンは、水深3800メートルまで潜る予定でしたが、潜水開始から1時間45分後に消息を絶ち、数時間後に2740メートルで「壊滅的な爆縮」が起きたとされています。爆縮とは、外圧に船殻が耐えられなくなって、押しつぶされてしまうことを意味します。
元海上自衛隊・潜水艦隊司令官の矢野一樹氏は、「金属疲労が相当進んでいたのだろう」と指摘しています。
潜水ツアーを運営する「オーシャンゲート」は、タイタンが5年前の性能テストで、初めて4000メートルの深海に潜ることに成功したとしていますが、実際は2740メートルで爆縮(圧壊)したとみられます。