この記事は、沢田研二という孤高のアイドルについて紹介しています。彼は、高度経済成長のまっただ中、日本の音楽シーンの頂点に君臨しました。ノンフィクション作家・島﨑今日子氏による評伝『ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒』(文藝春秋)が紹介されています。
2008年には、還暦ライブ「人間60年・ジュリー祭り」で復活の狼煙を上げました。彼は、周囲の忠告を払いのけながら、限られた資金の中でセットを作り、歌い続けました。彼がこの葛藤した時間を自棄になることなく過ごせた理由は、誰かひとりが彼を支えてくれることでした。
1989年11月12日には、女優の田中裕子さんと出雲大社で挙式しました。3000人ものファンが集まり、2人を祝福しました。披露宴では、渡辺美佐さんが主賓として挨拶し、「2人を心配していた晋に、今日のおめでたを見せたかった」と述べました。