結婚についての価値観が変化しています。家族社会学者の阪井裕一郎・大妻女子大准教授は、結婚に「おめでとう」と言っていいと思いますが、問題は特定の形だけが家族とされることです。今の結婚制度があることで排除される人がいることが問題です。家族の形、支え合う形はいろいろあるはずです。しかし、現在の結婚制度は異性愛で男性と女性の組み合わせしか保護しません。フランスの「連帯市民協約」（PACS法）は同性や異性のカップルだけではなく、友人同士の関係も許容しています。例えばシングルマザー同士が助け合うために同居しても家族です。従来の考え方では結婚とは見なされないものも、結婚の範囲に入れていくことが大事です。狭い結婚制度のなかに限られてきた利益や権利を、幅広い人に享受してもらうことで生きやすい社会になります。
「結婚の価値観について」
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