京アニ放火事件の裁判で被害者の証言が続く
全身の94%にやけど...「生き残ったことがつらい」京アニ事件で負傷した社員の悲痛な思い「同僚助けられず自分を責める」(読売テレビ) - Yahoo!ニュース
2019年7月に京都アニメーションのスタジオに放火し、36人が死亡、33人が負傷した事件の裁判員裁判が進んでいます。被告の青葉真司(45)は、京アニに作品を盗作されたと主張し、自分の責任能力については曖昧な態度を取っています。一方、遺族や負傷者は、法廷で意見陳述を行い、青葉被告に対する怒りや悲しみを訴えています。
以下は、読売テレビニュースの記事から抜粋した要約です。
- 全身の94%にやけどを負った女性の陳述:青葉被告にガソリンをかけられた女性は、約50回の手術を受けて生き延びましたが、「地獄のような手術やリハビリよりも、生き残ったこと、このような体で生きていかなければならないことのほうがつらい」と苦しんでいます。
- 放火の瞬間を目撃した男性の証言:1階で事件を目撃した男性は、「今もまぶたの裏や耳の奥に記憶が焼き付いて離れない。一面が火の海で、逃げることしかできず、目の前の同僚を助けられなかった自分を今でも責めています」と語りました。青葉被告に対しては、「いかなる刑だったとしても償いには足りない。せめて命をもって償い、その日を迎えるまですべての時間で悔やむことを望む」と話しました。
- 青葉被告の反応:青葉被告は、6日の法廷で初めて謝罪の言葉を述べましたが、「申し訳ありませんでしたという形でしかいえない」という曖昧なものでした。遺族や代理人からの質問には、「いずれ答えるので、今は差し控える」と繰り返し、回答を留保しています。遺族や生き残った社員は、「事件を人ごとのように語る被告を到底許すことはできない」「死刑判決以外考えられない」と厳しい言葉が並びました。