医師に聞いた「乳がん」の疑問5選【原因は？かかりやすい人は？罹患率は？生存率は？】｜CLASSY.（magacol） - Yahoo!ニュース
こんにちは！今日は、現代女性にとって誰でもなり得る病気である乳がんについてお話ししたいと思います。私も最近、乳がん検診を受けたばかりなのですが、実は乳がんは年齢に関係なく起こり得る病で、自分で発見できる唯一の“がん”なんですよ。だから、まだ若いから関係ない、と考えずに正しい知識を身につけて、もっと“自分事”にするのが第一歩なんです。
そこで今回は、乳がんの専門家である○○先生に教えてもらった基礎知識をシェアしたいと思います。乳がんってどんな病気なのか、20～30代の罹患率はどれくらいなのか、どうやって早期発見するのか、など気になるポイントをまとめてみました。ぜひ参考にしてくださいね。
そもそも乳がんってどんな病気？
乳がんは乳房にできる悪性の腫瘍です。乳房には乳頭から木の枝のように広がる乳管と、母乳を作る小葉と呼ばれるところがあるのですが、乳がんの多くはこの乳管から発生します。
一般的にがんは、細胞分裂の際に生じるミスにより、異常細胞が生まれてしまうことに原因があり、年齢を重ねるほどかかるリスクも高くなるものがほとんどですが、乳がんの場合は比較的若い年齢でも発症率が高いのが特徴です。「若いから大丈夫」と乳がんに気づかず放置をしていると、がん細胞が増殖して乳腺の外へ広がり、それがリンパや血液の流れにのって他の臓器へと及ぶ可能性も。
今は診断技術や治療技術が進歩し、乳がんは早期発見・治癒が可能な病気となりました。私たちCLASSY.世代の方もかかり得る病気なので、定期的に検診を受けるなど、“自分事”として捉えることが大事です。
20～30代の罹患率は？
最も乳がんにかかりやすいのは50代中盤です。なので、私たちの年齢層ではリスクが高いとは言えませんが、注意が必要な方もいらっしゃいます。
例えばご親族に乳がん経験者がいて、乳がん遺伝子を引き継いでいると思われる方。乳がん遺伝子を持つ方は通常よりも若い年齢で乳がんになってしまう傾向にあるため、市区町村や会社の検診では受けられなくても、自ら定期検診を受けることをおすすめします。
また最近は避妊や PMS 改善のために低容量ピルを服用する方も多いですが、ホルモン剤を使用すると体内は乳がんが育ちやすい環境になってしまいます。インターネットで簡単に低容量ピルを入手することもできるようですが、万が一がんが潜んでいた場合には、大変なことになりかねないため、服用をスタートする前に必ず検査を受けるようにしましょう。
早期発見するには？
乳がんは自分で発見できる唯一の“がん”です。その方法は自己触診とマンモグラフィーです。
自己触診は、毎月生理後の同じ日に行うのがおすすめです。乳房の形や大きさ、色や感触などに変化がないかチェックしましょう。特に乳房の外側から脇の下にかけてはリンパ節が多くあり、ここにしこりや痛みを感じる場合は要注意です。
マンモグラフィーは、X線を使って乳房の内部を撮影する検査です。自己触診ではわからない小さなしこりや異常なカルシウムの沈着などを発見できます。40歳以上の方は毎年、30歳以上の方は2年に1回受けることが推奨されています。ただし、マンモグラフィーだけでは見逃す場合もあるため、超音波検査と併用することで精度を高めることができます。
乳がんは早期発見すれば治癒率も高く、乳房温存手術や再建手術などの選択肢も広がります。自分の身体と向き合って、定期的に検診を受ける習慣をつけましょう。
以上、乳がんについて知っておきたい基礎知識でした。皆さんもぜひ参考にしてくださいね。次回は、乳がん治療後の生活やコスメティックケアについてお話しします。お楽しみに！
