ひろゆきさん『適正な賃金』について私見「居酒屋の店員を年収1000万円で募集したらすぐに埋まりますよ」ネット上ではさまざまな意見（中日スポーツ） - Yahoo!ニュース
こんにちは、今日は最近話題になっている「ひろゆき」さんの発言について書いてみたいと思います。皆さんはご存知でしょうか？「ひろゆき」さんというのは、インターネット掲示板２ちゃんねるの開設者であり、現在は実業家として活躍されている方です。彼はＸ（旧ツイッター）で時々社会問題や経済問題についてコメントされていますが、その中でも最近注目されたのが「適正な賃金」に関する発言です。
彼がこの話題に触れたきっかけは、日本経済新聞が「外国人材、もう安く雇えない 実習生賃金１０年で４割増」という記事を掲載したことでした。この記事では、技能実習生という制度で日本に来ている外国人労働者の賃金が上昇しており、高卒初任給に肉薄しているという現状を報じています。また、日本の中小企業や農水産業者は、安く雇えるからではなく、適正な賃金を支払っても日本人はキツイ仕事をやりたがらないから外国人に頼らざるを得ないという事情も紹介しています。
この記事に対してＸ上で、「これは日本人がキツイ仕事をやりたがらないから外国人実習生を雇っているのではなく、外国人実習生が安く雇えるから日本人がキツイ仕事をやりたがらないんじゃないか」という意見が投稿されました。これに対して「ひろゆき」さんは、「適正な賃金で日本人の応募がない」というのは日本語の使い方が間違っており、「労働者と経営者が合意できる金額が適正な賃金であって、労働者が応募しない不適正な賃金を『俺の考える適正な賃金』と言い張っているだけだ」と反論しました。そして、「居酒屋の店員を年収１０００万円で募集したらすぐに埋まる」という例を挙げて、賃金が高ければ応募者は増えるということを示しました。
この発言に対して、フォロワーからは様々な反応がありました。中には「本当にその通り。きつい仕事ほど賃金が安かったりします」「割に合っていれば応募は増えますよね」「激しく同意！」と賛成する声もありましたが、「経営者って労働者を低賃金で働かせることしか考えてないのでは…」「インフレの中で人不足はやばいです」「給料や賃金だけで雇用が埋まるものではないです。特にキツイとされる仕事に対する意識や価値観は、賃金だけで決まるものではありません」と異論を唱える声もありました。
私はこの問題についてどう思うかというと、正直なところ、一概には言えないと思います。確かに「ひろゆき」さんの言う通り、労働者と経営者が合意できる金額が適正な賃金であるというのは理屈としては正しいと思います。しかし、それはあくまで市場原理に基づく話であり、社会的な公平性や人間的な尊厳という観点からは見逃せない問題もあると思います。例えば、技能実習生の制度自体が人権侵害や労働搾取の温床になっているという指摘もありますし、日本人がキツイ仕事をやりたがらないのは、単に賃金が低いからだけではなく、労働環境や待遇が悪いからだったり、社会的な評価が低いからだったりすることもあると思います。また、居酒屋の店員を年収１０００万円で募集したらすぐに埋まるという例も、現実的ではないと思います。そもそも居酒屋の経営者がそんな高額な給料を払えるわけがありませんし、そんな高額な給料を払ったら商品価格やサービス内容に反映されてしまいます。それでは消費者や競合他社から不満や苦情が出てしまうでしょう。
