川内優輝がマラソン界に直言 ＭＧＣでの大逃げ「私だから追いつかれた面もあるが…」【単独インタビュー】（東スポWEB） - Yahoo!ニュース
こんにちは、マラソンファンの皆さん。今回は、先日行われたパリ五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ（MGC）」で見事4位に入った川内優輝選手の単独インタビューを紹介したいと思います。
川内選手は、MGCでは序盤から一気に飛び出して、他の選手たちを引っ張る役割を果たしました。天候や人数などを考慮して、自分の得意な展開に持ち込んだという川内選手は、戦略がハマったと語っています。しかし、35キロ過ぎで追いつかれても粘り強く走り抜いたものの、最後は若い選手たちに力が及ばず、2位以内というパリ五輪出場圏を逃しました。
川内選手は、自分の走りには「記憶に残るような走り」や「129回のフルマラソン完走の経験を生かした走り」ができたと満足しつつも、悔しい部分もあると認めています。1また、後輩たちの走りに対しても厳しい目を向けています。川内選手は、今回の展開に対応できないならもっと早い段階で勝負しておくべきだったと指摘し、海外でたくさん経験を積んでもまれてもいいとアドバイスしています。2さらに、今回は自分だから追いつかれた面もあるが、世界の強豪選手だったら逃げ切られてしまうと警鐘を鳴らしています。
川内選手は、MGCのあり方についても意見を述べています。前回（2019年）は暑い中で行われたMGCがピークになってしまったことを踏まえて、今回は暑くなくて良かったと考えるかもしれないが、一概には何とも言えないと話しています。3また、コース形成に関しては、パリ五輪のコースがアップダウンが激しくてきついと聞いていることから、市民マラソンで似たようなコースがあれば乗っかっても良かったのかなと思っています。4さらに、代表選考の形に関しては、一発勝負で決める方が今までよりは全然わかりやすいと肯定的に評価しています。
最後に、今後の目標については、自己ベストを更新したい思いもあるが、〝挑戦する心〟を伝えていきたいと語っています。5海外で挑戦したり、MGCのようなレースをやることで得たものはたくさんあると言う川内選手は、挑戦は勇気がいることで、失敗したらどうしようと考えてしまうと思うが、挑戦しなければ得られないものや広がらない世界もあると力説しています。67そういった活動と競技の両立が理想とするプロランナー像なので、今後も頑張っていきたいと締めくくっています。8
川内選手のインタビューは、百戦錬磨のランナーが感じたMGCの独走劇と男子マラソン界の現状について、率直に語ったものでした。川内選手の走りは、日本のマラソン界に大きな刺激を与えたと思います。パリ五輪代表には残念ながら選ばれませんでしたが、今後も挑戦し続ける川内選手に応援の声を送りたいです。
