「スリーアウトチェンジなのに“謎のリクエスト”」「コーチの阿部、大久保は沈黙」…“珍采配”を連発！「原巨人」崩壊の真相（現代ビジネス） - Yahoo!ニュース
巨人・原辰徳監督が2年連続Bクラスに終わり、任期を残して辞任したことは、プロ野球界に衝撃を与えました。原監督は、巨人軍史上最多勝監督であり、長嶋茂雄から直接指揮権を譲られた全権監督でもありました。しかし、その肩書が彼にとって重荷になっていたのではないかという声も聞かれます。この記事では、原監督の退任について、その背景と影響を分析してみたいと思います。
まず、原監督が全権監督という肩書を受け継いだ経緯を振り返ってみましょう。それは22年前の9月27日に起きた出来事です。当時ヘッドコーチだった原は、「全権監督」の長嶋茂雄から監督室に呼ばれ、突然指揮権の禅譲を告げられました。原は何と言っていいか分からず、「はい」と返事をしました。その時、原は自らの現役時代の背番号「8」と長嶋の「3」を合わせた「83」を背負うことになりました。この番号は、巨人軍史上最多勝監督と終身名誉監督の刻印を示していました。
原は、その番号に恥じないように、監督としての道を歩んできました。第一次政権（’02～’03年）では、2年連続でリーグ優勝を果たしました。第二次政権（’06～’15年）では、6度のリーグ優勝と3度の日本一に輝きました。第三次政権（’19～’21年）では、初年度にリーグ優勝を達成しました。しかし、その後は2年連続でBクラスに沈みました。原は、その責任を取るかたちで、任期を残してチームを去ることにしました。
原が辞任する際に、驚いたのは、次期監督に阿部慎之助を指名したことです。これは、全権監督としての人事権を行使したものですが、一方で、周りからの意見や批判に耳を傾けることができなくなったことも示しています。原は、自分が監督をやるうえでの覚悟として、「やめることはまったく怖くない」と語っていましたが、それは孤独な戦いに耐えるための言葉だったのかもしれません。
原が去った後、阿部新監督は「83」を受け継ぐことになりましたが、その重みに耐えられるでしょうか。阿部新監督は、原監督からチームを託されたことに感謝しつつも、「自分らしくやっていきたい」と語っています。阿部新監督は、現役時代に巨人で15年間プレーし、主将やコーチも務めた経験があります。また、若手選手とのコミュニケーションも得意です。巨人ファンは、阿部新監督がどんな采配を見せるかに注目しています。
原監督は、かつて名将だったことは間違いありません。しかし、周りが何も言えなくなれば、名将の目も曇っていくものです。全権監督という重荷に耐えきれなかった名将の悲劇を見てきました。巨人は、阿部新監督の下で再び栄光を取り戻せるでしょうか。来季の巨人に期待したいと思います。
