トルシエ元日本代表監督「ドイツに快勝したのは理解できる」 日本の強さに挙げたのは？（FOOTBALL ZONE） - Yahoo!ニュース
こんにちは、サッカーファンの皆さん。今回は、元日本代表監督であり、現在はベトナム代表監督を務めるフィリップ・トルシエ氏が、中国紙「タイタン・スポーツ」に対して行った独占インタビューについてお伝えしたいと思います。
トルシエ氏は、1998年から2002年まで日本代表監督を務め、2002年の日韓W杯では史上初の決勝トーナメント進出に導きました。その後もカタール代表やフランス1部マルセイユなど様々なチームを率いてきたトルシエ氏ですが、アジアでは中国やベトナムなどでも指揮を執っています。
そんなトルシエ氏は、中国紙「タイタン・スポーツ」のインタビューで、中国のサッカーに対する理解や文化の欠如を指摘しました。彼は、「サッカーに対する理解」という点では、「中国人はサッカーを見ることが好きだが、サッカーをすることが好きではない」と述べました。また、「サッカー文化の育成」という点では、「中国人は自分たちの国や地域に誇りを持っていない」と批判しました。
一方で、トルシエ氏は、日本のサッカーが進歩した理由として、欧州クラブでプレーする選手の増加を挙げました。彼は、「私が日本代表を指揮していた時、欧州5大リーグでプレーしていたのは中田英寿（日韓W杯時はパルマ所属）のみだった。今の中国は欧州クラブでプレーする選手は何人いる？ 一方で、私の知る限り欧州クラブでプレーする日本人選手は200人を超えている」と語りました。彼は、日本サッカー協会（JFA）が彼の意見を聞いてくれたことを評価し、「20年が経ち、欧州クラブでプレーする選手は200人を超え、日本サッカーがどう進歩したかはこれで十分説明がつく」と述べました。
トルシエ氏は、現在指揮するベトナムのサッカー界に関しても、20年前の日本と似た状況にあると語りました。彼は、「現在のベトナムは、20年前の日本を指揮した状況と似ている」と言い、「ベトナムの選手たちは、欧州クラブでプレーすることに興味があるし、私はそれを応援している」と話しました。
トルシエ氏は、アジアをよく知るフランス人監督として、日本、中国、ベトナムの違いと課題を見事に分析しました。彼の言葉からは、サッカーに対する情熱や知識、そして経験が伝わってきます。彼が率いるベトナム代表は、今後もアジアサッカー界に新たな風を吹き込むことでしょう。
