アジア大会日本代表は「2軍」中国メディア驚愕 平均身長わずか190センチ...「本物の監督すらいない」（J-CASTニュース） - Yahoo!ニュース
こんにちは。今回は、2023年9月23日に開幕する杭州アジア大会に向けて、日本男子バスケットボール代表のメンバーと監督が発表されたことについて、中国のスポーツメディアがどのように報じたかを見ていきたいと思います。
まず、中国メディア「新浪体育」は、日本男子バスケ代表のメンバーリスト画像を記事に添付し、「アジア大会に派遣される日本代表の平均身長はわずか190センチ」というタイトルで公開しました。このタイトルからも分かるように、中国メディアは日本代表の身長や実力に対して非常に批判的な姿勢を取っています。
記事では、「日本代表メンバーは純粋な2軍と言える」と指摘し、「W杯に出場した唯一の選手は川真田紘也だが、W杯では無得点だった」と説明しました。実際、日本男子バスケ代表はW杯後に大きく入れ替わりました。W杯で活躍した渡辺雄太や八村塁などのNBA選手や馬場雄大などのヨーロッパリーグ選手は不参加となりました。その代わりに、Bリーグから多くの選手が選ばれました。しかし、これはNBAやヨーロッパリーグのシーズンとアジア大会の日程が重なっていることや、コロナ禍での移動や隔離などの負担を考慮した結果です。また、川真田紘也はW杯では無得点でしたが、Bリーグでは滋賀レイクスターズの主力選手として活躍し、昨シーズンは平均14.1得点、6.1リバウンド、2.4アシストを記録しました。日本代表のメンバーはW杯代表と比べると経験や実績は劣りますが、決して2軍と呼べるようなレベルではありません。
記事では、監督に関しても「日本チームには『本物』の監督すらおらず、W杯のアシスタントコーチだったコーリー（ゲインズ）氏が、アジア大会男の監督としてチームを率いる」と書きました。これは事実と異なります。コーリー・ゲインズ氏はW杯でトム・ホーバス監督の下でコーチを務めましたが、その後、日本代表のヘッドコーチに就任しました。ゲインズ氏は元NBA選手であり、フェニックス・サンズやロサンゼルス・レイカーズなどでプレーしました。また、NBAやWNBAでコーチやGMを務めた経験も豊富です。日本代表のヘッドコーチとしては、昨年11月に行われたワールドカップ予選で初めて指揮を執り、2勝1敗の成績を残しました。ゲインズ氏は日本代表の『本物』の監督であり、中国メディアの言うようなアシスタントコーチではありません。
記事では、さらに「特筆すべきは日本代表チーム12人の平均身長が、わずか190センチセンチであることだ」と伝えました。そして、W杯日本代表の平均身長は192センチで、中国代表は203センチだったことを比較しました。確かに、日本代表の平均身長は中国代表よりも低く、身体的な不利は否めません。しかし、バスケットボールは身長だけで決まる競技ではありません。スピードやテクニック、戦術や精神力なども重要な要素です。日本代表はW杯で3勝2敗の成績を残し、アジア勢最上位に与えられる24年パリ五輪出場権を獲得しました。その中には中国代表を70-56で下した試合も含まれます。この試合では、日本代表はディフェンスや3ポイントシュートで優位に立ちました。中国メディアは身長だけで日本代表を見下すべきではありません。
中国メディアの記事は、自国開催のアジア大会で優勝を目指す中国代表の姿勢や期待感を伝える一方で、日本代表を軽視する内容でした。しかし、日本代表はW杯で見せたように、中国代表に引けを取らない実力と闘志を持っています。アジア大会では両国の対戦が注目されますが、日本代表は中国メディアの記事に動じず、自分たちのバスケットボールを見せてくれることでしょう。
