「観光旅行楽しそう」イスラエル取材中のTBS記者に相次ぐ誹謗中傷→本人ブチ切れ反論「人が死んでるんだよ」（女性自身） - Yahoo!ニュース
こんにちは。私は、TBSの報道番組『NEWS23』の記者で、現在イスラエルで取材を行っている須賀川拓と申します。このブログでは、私が現地で見聞きしたことや感じたことをお伝えしています。
今回は、私がSNS上で受けた中傷についてお話したいと思います。私は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘によって多くの犠牲者が出ている現地の状況を、YouTube動画やX（旧Twitter）などで伝えています。しかし、そんな私のもとには心無い声が相次いで寄せられています。
例えば、私がYouTube動画でガザから12キロの距離にある街アシュケロンに着弾したロケット弾の跡や、ガザのすぐそばに位置する街、スデロットの銃撃戦が行われた警察署の様子をレポートした際には、《観光旅行楽しそう》と揶揄するコメントがありました。私は、このコメントに対して《これを見て観光旅行だと言うんですね。 。 。 人間としての感性を疑います。 楽しいわけねえだろ。 人が死んでるんだよ。 死臭が漂ってるんだよ。 脳裏に焼き付くんだよ。 使う言葉には気をつけた方がいいですよ》と怒りを滲ませました。
また、私がX（旧Twitter）で《東京のスタッフが作業してくれています。 感謝します。 まだガザから伝えられず、イスラエル側の被害が中心となりますが、この戦争で被害を受けるのは、双方の一般市民、そこを強調していきたいです》と投稿した際には、《テロリストを放置したら、イスラエルの一般市民が死ぬだけですよね、更には世の中やった者勝ちになり無法地帯のアナーキー社会になりよね！ それが貴方とTBSの正義ですか？ 貴方の子供が強盗に殺されても笑っていられるなら、貴方は人間を止めた方が良いね》と中傷するコメントがありました。私は、このコメントに対して《どこの誰が、人が死んでも笑ってるって？ いい加減にしてください》と反論しました。
私は、自分に対してはどうでもいいんですが、取材した相手をバカにされた気分になるので、我慢の限界を超えるときもあるんです。私は、イスラエルの友人と涙をこらえながら取材しています。ガザの友人からも半分嗚咽しながら電話がかかってきます。この戦争で被害を受けるのは、双方の一般市民であり、戦争とは関係ない人たちなんです。私は、そのことを日本の皆さんに伝えたいと思っています。
私は、SNSで受けた中傷に対して反論しましたが、それは決して自己弁護や自己満足のためではありません。私は、現地で苦しむ人々の声を届ける責任を感じています。私は、戦争の無慈悲さや悲惨さを伝えることで、少しでも平和への気づきや願いが広がることを願っています。
私は、これからもイスラエルで取材を続けます。皆さんには、私の報道を見ていただくだけでなく、自分の目で現地の状況を確かめていただきたいと思います。そして、戦争によって破壊される人々の命や幸せについて考えていただきたいと思います。私は、そのような皆さんの声が、この戦争を終わらせる力になると信じています。
