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中国経済は本当に崩壊するのか? 不動産バブルと地方債務の危機に迫る

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《負債額1300兆円で中国経済崩壊⁉》バッドニュースだけでは分からない本当の中国経済危機と習近平の“失策”(文春オンライン) - Yahoo!ニュース

こんにちは、中国研究家の高口康太です。 今回は、中国経済について話したいと思います。 中国経済はまもなく崩壊するという話がよく聞かれますが、本当にそうなのでしょうか? 中国経済には不動産バブルと地方債務という二つの大きな問題がありますが、それらが同時に破裂すれば、中国経済はボロボロになるというのが一般的な見方です。 しかし、私はそうは思いません。 中国経済は危機に直面していますが、それは必ずしも崩壊を意味しないというのが、私の考えです。 では、なぜそう思うのか、その理由を説明しましょう。

まず、不動産バブルについてです。 中国の不動産市場は、過去数年間にわたって急速に拡大しました。 中国政府は、不動産を経済成長のエンジンとして推進し、多くのデベロッパーや銀行、地方政府、個人投資家などが参入しました。 しかし、その結果、供給が需要を大きく上回る状況が生まれました。 中国には、人が住んでいない空き家や空きビルが数多く存在します。 これらは、ゴーストタウンと呼ばれる明るい廃墟となっています。 中国の不動産市場は、このようにバブルの兆候を示しています。

そして、このバブルは崩壊しつつあります。 中国の不動産価格は、ここ数年で下落傾向にあります。 特に、コロナ禍の影響で、需要がさらに減少しました。 中国の不動産デベロッパーは、売上が減少し、債務が増加し、経営危機に陥っています。 その代表例が、恒大集団と碧桂園です。 これらの企業は、中国の不動産市場の最大手であり、世界でも有名な企業です。 しかし、彼らは、巨額の赤字と負債を抱えており、倒産の危機に瀕しています。 これらの企業が破綻すれば、中国の不動産市場は大混乱に陥るでしょう。

次に、地方債務についてです。 中国の地方政府は、不動産開発やインフラ建設などのプロジェクトに多額の資金を投入してきました。 しかし、地方政府は直接に債券を発行することができません。 そこで、彼らは第三セクター企業と呼ばれる地方融資プラットフォームを利用して、間接的に債券を発行しました。これらの債券は、銀行や投資家からの資金調達に使われました。 しかし、これらのプロジェクトは、収益性が低く、返済能力が不十分なものが多くありました。 そのため、地方政府は債務の返済に苦しみ、デフォルトのリスクが高まりました。 中国の地方政府の債務は、約1300兆円にも達しています。これは、中国のGDPの約1.5倍に相当します。 これらの債務がデフォルトすれば、中国の金融システムは大きなショックを受けるでしょう。