「電波少年」の”監禁懸賞生活”上映に海外の観客はショック！ジャニーズ問題に続く火種になる可能性（FRIDAY） - Yahoo!ニュース
こんにちは。今日は最近話題になっている映画『ザ・コンテスタント』について書きたいと思います。この映画は、なんとあの『進ぬ！ 電波少年』でお馴染みのなすびさんの懸賞生活を描いたドキュメンタリー作品なんですよ。
皆さんはなすびさんを覚えていますか？彼は’98年から’99年にかけて放送された『進ぬ！ 電波少年』の企画「電波少年的懸賞生活」で一躍有名になりました。その企画というのは、「人は懸賞だけで生活していけるか」という実験で、なすびさんは大量のハガキとカンパンを渡され、目標金額100万円を目指して裸で懸賞に挑戦するというものでした。当時はインターネットも普及していなくて、情報も遮断されていたんですよね。彼は誰とも話すことができない孤独な状況で、黙々とハガキを書き続けました。当選した際に披露する“当選の舞”や、当選品で飾った部屋の様子などが放送されて、視聴者から大きな反響を呼びました。私も当時は毎週見ていましたが、彼の頑張りや笑顔に感動したり応援したりしていました。
しかし、その裏では彼は終わりの見えない監禁懸賞生活に苦しみ、自殺を考えるほど追い込まれていたそうです。彼自身も自分がテレビで放送されていることを知らなかったと言っています。そんな監禁懸賞生活は15ヵ月にも及んだんですよ。彼はその後、メンタルを病んだり芸能界から遠ざかったりしましたが、最近ではNHKの連続テレビ小説『らんまん』に出演して、久しぶりに姿を見せてくれました。彼は今でも懸賞に挑戦しているそうですが、笑顔も見せていて元気そうでした。
そんななすびさんの懸賞生活を題材にした映画『ザ・コンテスタント』は、イギリスの映画監督マックス・ヘイワードさんが制作したもので、先日トロント国際映画祭でワールドプレミア上映されました。この映画では、なすびさんの懸賞生活の様子や、彼の心境や苦悩を追っています。また、企画を手掛けた土屋敏男氏や、番組に出演していた松本明子さんや松村邦洋さんなどのインタビューも収録されています。この映画を観た海外の観客たちは、その壮絶な生活に驚きやショックを受けたそうです。日本ではまだ公開されていませんが、予告編を見るだけでもその衝撃度が伝わってきます。
この映画は、日本のテレビ界の闇を暴く作品とも言えます。当時はバラエティ番組として楽しんでいた人も多いと思いますが、今から見ると人権侵害や虐待とも取れる内容です。日本の芸能界は今、ジャニー喜多川氏の性加害問題で世界から厳しい目を向けられていますが、この映画も人権問題として取り上げられる可能性があります。私はなすびさんが好きで応援していますが、彼がどんな思いでこの映画に出演したのか気になります。彼は今でも土屋氏と仲良くしているのでしょうか。この映画は日本でも公開される予定なのでしょうか。私は是非観てみたいと思います。
