39歳で胃がん発覚、医者は「酒、オンナ、タバコを1つやめて下さい」と…ムツゴロウさんが胃袋を失っても“やめられなかったもの”（文春オンライン） - Yahoo!ニュース
こんにちは、皆さん。今日は、先日亡くなられた「ムツゴロウさん」こと畑正憲さんについてお話したいと思います。ムツゴロウさんは、自然と動物と人を愛し、夢を追い続けた素晴らしい方でした。私は、ムツゴロウさんのテレビ番組や本を見て育ちましたが、いつも感動や勇気をもらっていました。ムツゴロウさんは、自分の体験や考えをエッセイに書かれていますが、その中には、胃がんと闘った時期のものもあります。今回は、そのエッセイをまとめた『 生きるよドンどん ムツゴロウさんが遺したメッセージ 』（毎日新聞出版）から一部を紹介したいと思います。
ムツゴロウさんは、39歳の時に胃がんが見つかりました。その時、仕事で東京に行く予定だったのですが、タクシーに乗った途端に血を吐いてしまいました。妻の畑純子さんは、「私、釧路まで行きます」と言って、風呂敷包みを持って隣に座りました。ムツゴロウさんは、「いけねえ」と思って吐気をこらえましたが、「停めて」と叫んで外に飛び出しました。道端で吐いた後、妻は「私、行きます」と決意をこめて言いました。ムツゴロウさんはタオルで口を拭きながら、「グルとは違うな」と思いました。
グルというのは、ムツゴロウさんが飼っていた大型秋田犬です。ムツゴロウさんは、仕事の時にグルを書斎に入れるようにしていました。グルは、ムツゴロウさんが血を吐くと、前足で足踏みした後、首を曲げてその血をすべて食べてしまいました。床に落ちたものは拭ったようにきれいになめ取るのです。ムツゴロウさんは吐血後、不安にさいなまれつつ、グルの首を抱いていました。
このエピソードからもわかるように、ムツゴロウさんは胃がんという大病に直面しながらも、夢や希望を捨てませんでした。自然や動物や人との絆を大切にし、笑顔で生きる姿勢を貫きました。ムツゴロウさんは、「生きるよドンどん」という言葉で自分の人生観を表現していますが、それは私たちにも伝染します。ムツゴロウさんのメッセージは今も色あせることなく響きます。
私はムツゴロウさんに感謝しています。ムツゴロウさんが残してくれたエッセイや本や番組は宝物です。私たちはそれらから学び続けることができます。ムツゴロウさんのように、自然と動物と人を愛し、夢を追い続ける人生を送りたいと思います。ムツゴロウさん、ありがとうございました。安らかにお眠りください。
